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こうしてぼくは海賊になった(児童図書館・絵本の部屋)
さく:メリンダ・ロング
え :デイビッド・シャノン
やく:小川 仁央
定価 1500円(税別)
全44ページ
読み聞かせおすすめ度 ☆☆☆☆
読みごたえ度 ☆☆☆☆☆絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆☆
実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】
読むのにかかった時間 15分程度
きっと子どもたちは私たち親の知らないところで
驚くような体験をし
強く、大きく育っている。
そんなことを思わせる大胆な絵本です。
主人公のジェレミー・ジェイコブという名の少年は
家族と一緒に海水浴へとやってきました。
楽しい海水浴になるはずが、
お父さんもお母さんも小さな妹に手いっぱい。
少年は一人、浜で遊び始めます。
そんな両親の目を離したすきに
少年の目の前に現れたのは
「ザ・海賊」
絵からして、立派な海賊たち。
そのお頭に気に入られ、少年は海賊たちと旅へ出ます。
知らない船に乗り込むことへ不安はないのか
読み聞かせているこちらが心配してしまいますが
少年は好奇心旺盛で、あこがれの海賊船に乗り上機嫌。
お頭と子分たちの掛け合いも小気味よく、
読み聞かせていても楽しくなってきます。
ただ、海賊の世界もそんなに生易しいものではありません。
船で人生のほとんどを過ごす。
それは並大抵の精神力ではありません。
強くてたくましい海賊にあこがれて船に乗り込んだ少年も、
宝の山に見とれてワクワクしていた始めとは違い、
荒波にもまれながら必死に生きていく海賊の姿を目の当たりにし
いかに自分が甘えて育ち、何もできない無力な存在か
思い知らされることとなります。
それでも、少年はあきらめませんでした。
できることは自分でやり、
できないことも必死に挑戦しました。
そして少年は船の上で少し強くなることができたのです。
浜から出発した海賊の旅も
ひょんなことから自宅の庭へとゴールを迎えます。
個性的な海賊の生きざまと
少年のこれからの成長に
なんだか楽しくなってくる素敵な絵本でした。
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