2018年7月28日土曜日

すいかとかぼちゃの大冒険(自由国民社)

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すいかとかぼちゃの大冒険(自由国民社)




さく:中川 ひろたか
え :飯野 和好

定価 1300円(税別) 

全28ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 10分程度


~読み聞かせの感想~

夏と言えばスイカ割り。

わが家の地域ではお祭りにスイカ割りができて
子どもたちの中でも夏=スイカのイメージが定着。

今回は娘がニコニコ顔でこの絵本を持ってきました。


夏にぴったりのこの絵本。

でも娘には疑問があったようで、

「かぼちゃ割りってやらないの??」

たぶん割れない・・・



絵本は暑い夏の日、
スイカとカボチャが畑でゴロゴロ。

暇で暇でしょうがない。

そんな場面からスタートです。

ひたすら畑にいるスイカとかぼちゃ。
命を懸けた大冒険がしたい!
そんな青春のような夢を持っています。

でも実際に冒険に出てみると、
ロバにけられ、カラスにつつかれ、
アクシデントの連続です。

途中で割れてしまい、
絵もグロテスクな感じに・・・。

一瞬読み聞かせるのをためらいますが
いろいろな方に聞くと
子どもたちの反応は実に好評。

大人が思うほど子供はダメージがないようです。

最後は割れたまま温泉に落ちちゃうシュールさ。


いつも読み慣れている、
優しくてあったかくてほっこりしちゃう絵本からすると
対極にあるような絵本ですが、
意外な展開、面白い絵、子どもたちは食いつきます。

この後スイカとカボチャを見たら
とりあえず挨拶しちゃうかもしれませんね。

夏の一日に楽しい妄想ができる
そんな素敵な読み聞かせ絵本です。

2018年7月25日水曜日

おしいれのぼうけん(童心社)

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おしいれのぼうけん(童心社)



さく:ふるた たるひ
さく:たばた せいいち

定価 1300円(税別) 

全80ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 60分以上


~読み聞かせの感想~

読み聞かせをするとき
本の厚さを見てがっかりすることはありませんか。

わが家では、読み聞かせは1冊完結だったので、
厚い本はパスをしていました。

でも、夏休みも始まり、
それほど子どもたちもせかせかしない
そんな時間ができたので
厚い本を何日かに分けて
読み聞かせをすることにしました。



今回の「おしいれのぼうけん」は
全部で80ページ。

今の時代だと虐待になってしまうかな
と思う場面もありますが、
でも、子どもも大人も成長する
そんな姿が描かれています。

言うことを聞かないと押入れに閉じ込められてしまう幼稚園。
さとしとあきらは今回その中に入れられてします。

押しいれは暗くて湿っぽくてかび臭い。
しかも真っ暗で闇はどこまでも続いているよう。

そんな世界に放り込まれたさとしとあきらは
自分のしたことと意地を天秤にかけながら
必死にこれからについて考えた。

途中で出会う不気味なねずみばあさん。
この世界の住人であるネズミばあさんは
二人をどこまでも追い詰める。

二人で手を取り合い協力する中で
自分たちの行いについても深く考える。


それと同時に、実は押入れに入れた先生も悩み考える。
この方法が本当に子どもたちを成長させるのか。
単に子どもたちを怖がらせているのではないか。


この押し入れの大冒険を終えたのは
先生からだった。
謝ったのも先生が最初。
二人を抱きしめ、心の底から謝罪する。
その姿を見た二人も「ごめんなさい」が言えた。
大人と子ども、誰が悪いわけでもない。
けれど、何かをしなければ分からないことがある。

互いを大切に思いやり
最後まで向き合い続けると
人はきっと成長できるのだろうなと思った。


長めの絵本で、一気に読むには少し大変。
でも、物語はテンポよく続いてて
上手く打ち切るタイミングがないのも事実。

大人と子供の成長を描いた
ステキな読み聞かせ絵本なので
ぜひ時間のある時に
焦らずご自分のペースで読んであげてください。


2018年7月19日木曜日

怪談えほん くうきにんげん(岩崎書店)

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怪談えほん くうきにんげん(岩崎書店)




さく:綾辻 行人
え :牧野 千穂
へん:東 雅夫

定価 1500円(税別) 

全32ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 10分程度


~読み聞かせの感想~

図書館の良く見える位置に置かれていた本。
夏だからでしょうか。
怪談シリーズの絵本です。

しかも古い感じの怪談ではなく
今すぐに、しかも昼間から
ちょっぴり現実に起きそうな怪談話。

わが家ではこのような怖い本は初めてかもしれません。
表紙に違和感を覚えた娘。
調子に乗って娘を怖がらせようとする息子。

でも結局、二人とも怖くなっちゃいました。



話の始めは
「くうきにんげんを知っているかい?」
こんな問いかけで始まります。

いろんな場面で感じるちょっとした変化。
風や物音。
静まり返った時ほど現れるくうきにんげん。

文字数は少なく、
文章を繰り返すことで
反響する音のような
不思議な怖さを体験できます。

くうきにんげんってなんなんでしょう。
くうきにんげんっているのでしょうか。

私に聞かれても分かりません。

ただ、この絵本に出てくることは、
あ~そういえばと
何となく感じることがあります。

普段、何気なく過ごしているこの空間。
時間のある夏休みだからこそ
ちょっぴり立ち止まって
いろんな想像を膨らませてくれたら
親としてはうれしいなと思います。


ちなみに、傷つけたり、壊したりという描写はないので
怖いとはいってもそこまで心理的に負担はありません。

ぜひみんなで暑い夏を
少しヒンヤリさせてみてください。

2018年7月16日月曜日

大洪水!!あばれ川とたたかった男(汐文社)

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大洪水!!あばれ川とたたかった男(汐文社)



さく・え:高村 忠範

定価 1800円(税別) 

全36ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 30分程度


~読み聞かせの感想~
史実に基づいた絵本です。

静岡県の天竜川は昔からたびたび氾濫し
多くの人の命を奪っていました。

その現実を目の当たりにした
当時19歳の金原明善(きんばらめいぜん)が
人生のすべてをかけて
この暴れ川と向き合い
平和な世の中を目指して
生きたエピソードが記されています。


金原明善は当初、この天竜川に
強固な堤防を作れば、洪水は収まると考え
父親の財産もなげうって
工事を進めました。

しかし、大雨によって、
やはり洪水はおき、多くの犠牲が出てしまいます。

村の仲間も当初は金原明善に協力的だったのが
徐々に川を鎮める計画に疑念を抱くようになります。
それでも金原明善はへこたれることなく
何度も何度も、信念をもって工事をし
失敗しては立ち上がり、
人生のすべてを天竜川に捧げます。


そこで、気が付いたのが、
天竜川の流れを押さえるのではなく
水源自体の保水力を高めるという方法。
荒れた山々に植樹し、山の再生を行ったのです。

しかし、木が育つのには途方もない時間がかかります。
その間の大雨でせっかく植樹した木々が流されたり、
土石流などの被害にあい、
やはり協力者が不安に駆られます。

それでも金原明善は、自分の考えを曲げず、
90歳を超えるまで天竜川と向き合い続けました。



きっと、昔の川・・・
いや川だけでなく、すべての自然に対し、
昔の方々は
幾度となく挑み、失敗し、
積み重ねた経験があるからこそ、
現在の世の中があるのだと思います。


この絵本自体は絵が固く、
文字も多いため小学3年生ぐらいから
読むことのできる本だと思いますが、

昔の人の自然との向き合い方や考え方、
失敗にめげず根気強く取り組む姿勢に
きっと共感してくれると思います。


今回の平成30年7月豪雨もただの大災害にしない。
そういう気持ちを持つことも大切なのかもしれません。



2018年7月13日金曜日

かみなりじいさんとぼく(講談社)

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かみなりじいさんとぼく(講談社)








さく・え:みぞぶち まさる

定価 1500円(税別) 

全36ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 15分程度


~読み聞かせの感想~
昭和の香りというと何となく思いつく。
じゃあ、平成の香りって・・・。

これから振り返ってみると
次の世代との違いが見えてくるのでしょうか。

今回の絵本「かみなりじいさんとぼく」は
主人公ゆうたのおじいちゃんの家の柿の木を中心に
物語は進められます。

きっと立派な柿の木だったのでしょう。
ゆうたくんのお友達は
おじいちゃんの家の柿を取ろうとします。
その子どもたちを見つけたおじいちゃんは
厳しくしかります。

でも、それだけではありません。

この柿の木、そしておじいちゃんのおじいちゃんについて
懐かしいおもいでを話してくれます。



時代がタイムスリップして舞台は昭和の初期ごろ。
家の前の路地で野球をやっていた
幼き頃のゆうたのおじいちゃん。

ボールが自分のおじいちゃんの家に入ることを
誰よりも恐れ不安に思っています。

なぜなら、おじいちゃんは怖いから。
そして、その恐れていた事態が。
野球をしていたボールが
おじいちゃんの家に勢いよく入っていったのです。


うちの息子はこれを見て、
ドラえもんだね♪
と呟きます。



さて、いつもだったら怒鳴り散らす怖いおじいちゃん。
なのに今日に限って元気のないおじいちゃん。
違和感を覚えながら少年たちは帰ります。

すると夕食の時に、
おじいちゃんと唯一一緒に暮らしていた猫が
居なくなってしまったことを知ります。

少年たちは、そのことを聞きかわいそうに思いました。
そして、猫探しを始めます。
でも、猫って自由人。
なかなか思うようにはいきません。

そんな諦めかけたある日。
紙芝居屋さんで紙芝居を見ていると
脇をおじいちゃんの猫が通ります。
しかも、二匹の子猫を連れて。

そう、ねこはお産をしていたのです。
そのまま猫は主であるおじいちゃんのもとに。




ここで、回想シーンは終わります。

そして、現代のゆうたたちに
この家がもうじきマンションになることを告げます。

想いでのたくさん詰まった家。
大切な柿の木。

これらがどうなってしまうのか。
ぜひ最後のページで確認してください。


さらに、この絵本の本文には
元気のなかった昔のおじいちゃんが
猫が戻りどうなったのか、
描かれてはいません。

しかし、裏表紙!!!!
ここまで裏表紙が大切だと思ったことはなかった。

子どもたちと、ちょっと消化不良だよね、
おじいちゃんどうなったかねと話をして、
読み聞かせを終えようとしたら、

裏表紙にありました♪

何か憎い演出( ̄▽ ̄)

でもお陰でスッキリ。

子どもたちにはなじみのない世界かもしれませんが、
温かく懐かしい感じは
どの時代にも共通します。

子どもたちも自分の想いを話しながら
楽しい読み聞かせができました。
おすすめの絵本です。


2018年7月10日火曜日

うんちくんとうんちくじいさん(幻冬舎)

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うんちくんとうんちくじいさん(幻冬舎)







さく・え:さいとう ゆうき
かんしゅう:べんの よしみ

定価 1300円(税別) 

全62ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 30分程度


~読み聞かせの感想~
今回の絵本は読み聞かせというよりは
一緒に眺め、話をしたい絵本です。
でも、中身はとってもおもしろい。
時々、寒くなっちゃうけど(ダジャレのおかげでw)

うんち、言葉ではたくさん出てくるけど
最近の子どもはじぶんのものですら
まじまじと見る機会は減りましたよね。

うちも家を建ててから
トイレも便座から離れたら流れちゃう。

ちょっと立ち上がってお尻を拭こうものなら
トイレットペーパーすら流し遅れる。


そんな時代だからこそ、
うんちって何だろうか。
見ることの大切さ、
体調の管理の大切さを
いくつかの章に分けて教えてくれます。

特に子どもたちが
印象に残っているのは、
うんちの色。

うちの子どもたちは本気で
うんちの色が違うことを知らなかった。
小学生なんですが・・・

食べているものや体調によって違うことを知ったわが子は
トイレで頻繁にうんち観察をしています。


確かにうんちは病気の感染源になったり
排泄物なので汚いのは事実。

でもそれだけじゃないことを、
うんちくんとうんちくじいさんが
4コマ漫画とダジャレを駆使して
楽しく伝えてくれます。


物語絵本ではないので、
文字はいろいろととび、
四コマ漫画や吹き出しもあり、
読み方に苦労すると思いますが、
少人数で、同じページを眺めながら
楽しくうんちについて考えるのは
将来のためにも大切かなと思います。

手に入りにくい本みたいですが、
ぜひぜひ図書館などで探してみてください。 

2018年7月7日土曜日

リンゴのたび~父さんとわたしたちがオレゴンにはこんだリンゴのはなし~(小峰書店)

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リンゴのたび(小峰書店)






さく:デボラ・ホプキンソン
え :ナンシー・カーペンター
やく:藤本 朝巳

定価 1500円(税別) 

全34ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 20分程度


~読み聞かせの感想~
実話をもとにしたお話。
これを前もって知っていると
このお話がどれくらいすごいのか
大人でもびっくりしてしまうような場面が
たくさん描かれています。

アイオワ州のセーレムからオレゴン州のミルウオーキーまで
3000キロメートルもの距離を家族で大移動!

当時(1847年)は飛行機も汽車もなかった。
だから移動をするとなると
今とは比べ物にならないほど
労力も決意も必要になります。

主人公の少女デリシャスがこの絵本の語り手です。
両親とたくさんの兄弟で出発したものの、
大きな川に阻まれたり、暴風、砂漠、霜という困難に出会います。

でも、デリシャスが考え行動し、粘り強く立ち向かうことで
家族一丸となって困難を解決していきます。
この活躍っぷりが実に爽快!!

特にデリシャスがこだわったのは
リンゴやモモなどの苗木を置いては行かず、
積んで運んでいくこと。

みんなから馬鹿にされ、嫌な気分になりますが
へこたれず、諦めません。

お父さんのリンゴ木を守ろうとする愛情の深さ
家族がお父さんお母さんを中心に
全員で力を合わせている姿に感動します!
苦難を越えて、リンゴの木を守った。
これが幸せな家族のかたちなのかもしれません。

いつものように、魔法のような出来事はないけれど
普通ではできないようなことを
努力と意志で乗り越えていく家族の姿は
大人でも勉強になります。

年代を問わず、生きるために必要なことを教えてくれる
そんな素敵な読み聞かせ絵本です。 

2018年7月4日水曜日

きみはほんとうにステキだね(ポプラ社)

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きみはほんとうにステキだね(ポプラ社)






さく・え:宮西 達也

定価 1200円(税別) 

全40ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 20分程度


と同じ宮西達也さんの作品です。

ページ数は普通の絵本よりやや多めの40ページ。
その分、中身はしっかりとしたメッセージが込められています。

今回は自分の良さや努力すること、
自分を変える方法、友達の大切さ、いのちなど。

読んだ後の気持ちは人それぞれですが、
きっと何かしら考えることのできる
とっても素敵な絵本です。


お話は、暴れん坊で意地悪なティラノサウルスが主人公。
暴れまわり、他の恐竜たちが怖がったり
逃げ回ったりする姿を楽しんでいました。

そんなある日、小さな恐竜たちをいつものように追い詰めると
まさかの勇み足。
自分自身ががけから転落し海の中へ。

泳げないティラノサウルス。

命を失う覚悟をしたその時、
ある優しい恐竜に命を助けられます。

今まで助けられたことの無い主人公。
困惑してしまいます。
しかし助けた恐竜は海の中で過ごしているため
目の前の恐竜が凶暴で意地悪だとは知りません。
純粋で見返りを求めない優しさ、
何も疑わず信頼する目の前の恐竜に
ティラノサウルスは心を開いていきます。

すると助けてくれた恐竜も
ティラノサウルスを優しい恐竜だと思い込み
二人は仲の良い友人関係になりました。

ただ、どうしても主人公のティラノサウルスが言えなかったこと。
それは今まで悪事を働いてきた自分。
それを正直に伝えられません。

でもその代わり、
その日からティラノサウルスは心を入れ替え
友人のためにも、素敵な恐竜になろうと
改心して過ごすようになりました。

そんな時、助けてくれた恐竜が他の恐竜に襲われ大ピンチ。
その時、泳げないティラノサウルスがとった行動は?!




今までの行いがあって今の自分があるのは事実。
でも、これからの自分はこれから作っていくもの。
変わることは大変な努力が必要だけど
強い意志と粘り強い行動があればきっと変われる。

失敗しちゃったなとか、
ケンカした、勉強が上手くいかないなど
子どもが落ち込んじゃった時に
勇気を与える絵本だと思います。
ぜひ、読み聞かせてあげてください。