2018年10月22日月曜日

【おばさんは肉食系】クモおばさんのおうちやさん【青山邦彦さんの緻密な絵本】

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クモおばさんのおうちやさん(あかね書房)


さく・え:青山 邦彦

定価 140円(税別) 

全32ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 15分程度


~読み聞かせの感想~
虫の町でのお話。

クモおばさんは、自分の特技を生かして
家つくりをすることにしました。

その名も「クモおばさんのおうちやさん」

そのかわいらしいネーミングとは裏腹に
普段のあらあらしいクモを忘れられない虫たちは
怖がり、信用せず、家つくりを頼もうとはしません。

読み進めるとかわいそうなクモおばさん。

でも、へこたれず、家つくりを進めていると
だんだんと実績が評価され
虫たちからの依頼も増えていきます。

そこで、今度はクモおばさんが提案します。

「おおきなひろばをつくろう!」と。

忘れていました、私。
表紙のクモおばさん。
決していい人には見えません。

そうなんです。
実はこのクモおばさん、肉食系。
当然、ほかの虫たちも獲物の対象。
だから、この広場つくりは下心満載。

この下心が家つくりを始めた当初からあったとしたら
相当に悪い虫だと思います(笑)

ところが、この下心が災いしたのか、
広場つくりの詰めの作業で失敗。
自分自身がクモの糸に絡まってしまいます。

しかし、周りはクモおばさんを信頼している虫たち。
これまでの恩を返すべく、クモおばさんの下心などつゆ知らず
懸命にクモおばさんを助け出します。

下心ありありのクモおばさんも
これだけの良心に触れると感じることがあるのでしょう。

心はだんだんと清らかに、
そして家づくりへの思いが研ぎ澄まされていきます。

この町でがむしゃらに街づくりを進めたある日
クモおばさんは姿を消します。

そこにはクモの糸でメッセージ。

粋を感じさせてくれるクモおばさんに
最後は嬉しくなります。



クモおばさんの心情を理解するには
少し年齢が必要だと思います。
私は解説を交えながら読み聞かせをしました。

絵は青山さん特有の緻密な絵。

一家に一冊♪おすすめです!

2018年10月18日木曜日

【自分について考える絵本】おんなじほしをみつめて(フレーベル館)【小学校の道徳で使える】

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おんなじほしをみつめて(フレーベル館)


さく:ペイジ・ブリット
え :ショーン・クウォールズ&セリーナ・アルコー
やく:ほむら ひろし

定価 130円(税別) 

全32ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 10分程度


~読み聞かせの感想~
主人公は黒人の男の子と白人の女の子。

スケートボードが得意な男の子と
楽器を持った女の子がすれ違います。

その時には何も感じなかった二人。

しかし、ある時、
スケートボードを懸命に乗りこなす
生き生きとした男の子を女の子は目にします。

その時、自分の今と目の前の相手を比較し
「どうして私は私なのか」
と自分の存在について考えだします。

一方で男の子も女の子の楽器の演奏を聴くことになりました。
奇麗な音色に華やかな世界。
自分にはない世界観に、やはり
「どうして僕は僕なのか」
と問いかけ始めます。

電車の中で出会う二人。
ここから哲学的な描写が強くなり、
たくさんの人種、違う性別、年齢、
ひとりひとりが違う生き方をしていることを
分かりやすく描いています。

そして、夜、
男の子と女の子の目には
大きくて丸い月が写ります。

別々の場所から、同じ月を見つめる。
単純な描写で、よくある光景ですが、
子どもたちにとっては新鮮で、
納得の表情を示しました。

盛り上がる場面はありません。

内容も単純で、力強く惹きつけられるところもありません。

ただ、小さな子でも人との違いや
能力の違いに傷ついたり悩んだりすることもあるでしょう。
そんな時に読んであげたい一冊です。

2018年10月15日月曜日

【極上ファンタジー絵本】ほんのにわ(偕成社)【ノスタルジックな世界】

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ほんのにわ(偕成社)



さく・え:みやざき ひろかず

定価 140円(税別) 

全32ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 10分程度


~読み聞かせの感想~
ノスタルジックな世界観が広がる
ちょっぴり大人な温かい絵本です。

主人公は庭師をしているおじさん。
あるとき、ひょんなことから
古い本と自分が幼かった日の写真が一枚出てきます。

それは、庭で撮った写真。
でも、その写真が変なんです。
見たこともない植物に囲まれている。

でも、そこに何かを感じ
ずっと気になっていた庭師。


ある日、その本に吸い込まれた。
そこは水彩画で描かれた淡い世界。
自分が幼かったころの世界。

懐かしさや会いたかった亡き父と会える喜び
そしてこの世界がいつまでも続かないと
なんとなく感じている主人公の哀愁。

ファンタジーなんだけど、
どこか現実的であり、
生きる力を感じる場面。

そして、ずっと気になっていたあの庭が何だったのか
やっと思い出すことになる。

幼い自分が地面に描いたへんてこな庭。
それがあの写真の庭。
それを上から眺めていた父親が
自分の理想の庭として
長年仕事を続けてきた。
そして残ったのがあの古い本。

ファンタジーはここからが真骨頂。
主人公が夢から覚めたところで、
絵本から抜け出してリアルに戻る。
でも、絵本に忘れ物。
そして父親が本当に植え、手入れした植物。

どこからが空想で、
どこからがリアルか。

線引きのない世界観が
より主人公の生き方を惹きつける。

父の仕事、庭師を継いだ主人公。
幼い子供の描いた庭を仕事の理想に据えた父親。
ずれた時間軸を交錯させる古い本。

素敵な時間を提供してくれる
極上ファンタージー絵本です♪

2018年10月12日金曜日

【建物だって生きている】おおきな やかたの ものがたり(PHP研究所)【住人の幸せは一つじゃないね】

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おおきな やかたの ものがたり(PHP研究所)



さく・え:青山 邦彦

定価 130円(税別) 

全32ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 20分程度


~読み聞かせの感想~
主人公は館。
やかたの目線からのお話です。

中世の時代に建てられた館。
それはもう立派できらびやかで
誰もがうらやむ素敵な建物でした。

しかしこの館の主もいずれはこの世からいなくなります。

そして、誰も住まないひっそりとした館になってしまいます。

人が住まない建物は劣化するとよく言いますが、
この館も荒れ果て、だれも見向きをしなくなります。

それでも、時代の変化とともに、
この荒れた建物をきれいにして
住みたいと思う出会いが生まれます。

そして、今までの住まいとは違った形での
館の活躍がそこには描かれます。

人が住んでは、人が離れ、
人が住んでは、人が離れ、

そのたびに館自身は一喜一憂し、
自分が活躍できることを願うのです。


ところが時代は戦乱の世。
館もこれだけ大きければ被害は免れません。

焼け、壊れ、ボロボロになり
とうとうこの館に住む人はいなくなってしまいました。

そして荒れ果てた建物を放置すれば、
よくない輩の拠点となってしまいます。
不良グループが無断で住みつき
悪さを続けます。

館はそんな自分がむなしく切なく感じます。

そして少年グループは逮捕されてしまいました。

されに落ち込む館。

そこに女性がこの館を買いたいと現れるのです。
こんなボロで悪さをする少年が集まる館をどうすると?

すると女性は逮捕された少年や
幼い少年少女をここに住まわせました。

しかもただ住まわせるのではなく、
子どもたちが自分の手で
この館をどうするか考え
修理し、新たな住まいへと変貌させたのです。

その館の姿はお世辞にもカッコいいものではありません。

しかし、そこに住む人はみんな笑顔。
幸せそうな表情をしています。

そして、館もその姿を見て
これはこれで幸せだと嬉しく思うのでした。



青山さんは建築家で建物の専門家。
だから建物の緻密さは文句のつけようがありません。
でも、この絵本はそれだけではなく
描かれた一人一人の人物が素晴らしい。

生きている。
その温かみを実感できる絵本です。

同じ家でも住む人によって家が変わる。

それを時間の経過とともに
見せてくれるこの絵本は
大人でも楽しむことができました。

2018年10月9日火曜日

【子どもがくすくす笑っちゃう♪】りょうりをしてはいけないなべ(講談社)【鍋がそれしちゃアカン!】

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りょうりをしてはいけないなべ(講談社)


さく・え:シゲタ サヤカ

定価 140円(税別) 

全36ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 10分程度


~読み聞かせの感想~
お鍋の役割は煮込んだり、炒めたり
料理をするもの。
でも、そんなお鍋が生きていて
目も耳も鼻も口もあったら。

そんな世界を描いた絵本。

料理人が買ってきた新品の鍋。
張り切って調理に取り掛かっていると、

鍋が中身を吹き出してしまうんです。
あっ、沸騰してとかではなく、
単純に口からドバーっと吐いちゃうのです。

調子に乗ってわざと吐いたり
嫌がらせで吐いてみたり。
少し・・・だいぶ意地の悪い鍋だったのですが、

その吐きっぷりの大胆さと言ったら
子どもたちも想定外で大笑い。

一度ならまだしも、繰り返す。
お笑いの基本。
「天丼」

だから後半はページをめくるためにクスクス。

そんな調子の鍋だから
料理長に使用禁止命令を出されちゃう。
棚でジッとせざるを得なくなった鍋は、
始めは意地はって、強がって。
でも、だんだん寂しくなって。
とうとう使ってとお願いしだす。
それでも今までのことがあるから
みんな無視。

そんな時にチャンスは訪れた。

鍋の空きがないくらいのお店の混雑。

料理長があの鍋の使用を許可する。

心を入れ替えた鍋。
口元を緩ませず、
料理人と必死に料理を作り上げる。

困難を乗り切った鍋と料理人。

二人の最後の会話もなんだか素敵。

2018年10月6日土曜日

【信じることは強さ】わたししんじてるの(ポプラ社)【生き方はいつでも変えられる】

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わたししんじてるの(ポプラ社)

さく・え:宮西 達也

定価 120円(税別) 

全40ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 15分程度


~読み聞かせの感想~
トリケラトプスの一家が幸せに暮らしていたある日
山が崩れトリケラトプスのお父さんとお母さんが
生き埋めになってしまいました。

唯一難を逃れたのが子のリケラ。

まだ小さな子どもですが、そこはトリケラトプス魂。

小さいながらも誰かに助けてもらおうと
懸命に恐竜を探します。

するとそこに現れたのが
サイカニア、パキケファロサウルス、
アナトティタン、スティラコサウルス
という名だたる恐竜たち。

生き埋めの原因となった岩をどかそうと
懸命に噛みつき、ぶつかり、どかそうとします。

しかし大きな岩はびくともしません。
こんな岩をどかせるのはあいつしかいない。

そう最恐の「ティラノサウルス」です。

しかし岩をどかせるのがティラノサウルスなら
自分たちが食べられてしまう可能性があるのもティラノサウル。

他の恐竜たちは子のリケラに
ティラノサウルスへ頼むのは危険だと
忠告しました。

しかし大好きなお父さんお母さんを見殺しになんかできないリケラ。
勇気を振り絞り、ティラノサウルスに
岩をどかしてもらえるようお願いをします。

頼まれたティラノサウルスは下心満載。
子のリケラはもちろん岩をどかしたら父親、母親も食べられると
とんでもない思いをもって手助けをすることにしました。


しかしティラノサウルスをもってしても簡単には動かない岩。
ぶつかり続けた額はけがを負い、体力も限界。
でも、あきらめない子がそこにはいました。
リケラです。

ティラノサウルスに岩をどけることができたら
自分を食べてもいいという
身代わりを申し込みます。

ティラノサウルスは困惑しながらも受け入れ
引き続き岩をどけるようチャレンジを続けます。

ティラノサウルスが岩をどけて
お父さん、お母さんを助けてくれると信じるリケラ。

そのピュアでまっすぐな心に
下心丸出しだったティラノサウルスも
恐竜を助けることに集中し始めます。

何度もトライし続けた結果、
とうとう岩をどかすことができました。

さぁ、両親が助かった時、

リケラはどうなったと思いますか?
ティラノサウルスはどうしたと思いますか?

タイトルにある
「しんじつづけたこと」で何が起きたのか、
素敵な物語をぜひお読みください。

2018年10月3日水曜日

【歌も楽しめる絵本】はみがき あわこちゃん(すずき出版)【ユニークさが際立つ絵本】

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はみがき あわこちゃん(すずき出版)

さく:ザ・キャビンカンパニー

定価 130円(税別) 

全32ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 10分程度


~読み聞かせの感想~
こどもにとって、歯みがきはもったいない時間。
わが子はそんな感じで
なかなか取り掛からず、
取り掛かっても咥えるだけで
仕上げ磨きにすべてを託すみたいな
ちょっとダメな習慣がついています。

でも、この絵本を見た日だけはw
楽しそうに歯磨きをしてくれました。
継続してくれればいいのだけど、
なかなかそう上手くはいかないらしい。


絵本の主人公は3歳の女の子のあわこちゃん。

とってもカラフルな女の子。
その子が新しい歯磨き粉で歯磨きすると・・・

泡がどんどんふくらんじゃう。
口からあふれ出した泡は、
町中へと広がって、
みんながその泡に身を任せ
思い思いの楽しい世界を堪能しちゃう♪

泡の海からクジラが現われ、
あわこちゃんは素敵な時間を過ごします。

最後にクジラがうがいをすると、
あわこちゃんもうがいを行い、
この素敵な世界も本日は終了♪


この絵本には歯みがきの歌も登場してきて、
この「ザ・キャビンカンパニー」から
YouTubeにアップされています。


歌の中で「もういちど!」と掛け声をかけるところが
とっても可愛い歌になっています。

カラフルな絵に
ぶっ飛んだ世界観、
かわいらしい歌、

なかなか他にはない
ユニークな絵本だなと思いました!