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クモおばさんのおうちやさん(あかね書房)
さく・え:青山 邦彦
定価 1400円(税別)
全32ページ
読み聞かせおすすめ度 ☆☆☆☆☆
読みごたえ度 ☆☆☆☆絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆
実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】
読むのにかかった時間 15分程度
虫の町でのお話。
クモおばさんは、自分の特技を生かして
家つくりをすることにしました。
その名も「クモおばさんのおうちやさん」
そのかわいらしいネーミングとは裏腹に
普段のあらあらしいクモを忘れられない虫たちは
怖がり、信用せず、家つくりを頼もうとはしません。
読み進めるとかわいそうなクモおばさん。
でも、へこたれず、家つくりを進めていると
だんだんと実績が評価され
虫たちからの依頼も増えていきます。
そこで、今度はクモおばさんが提案します。
「おおきなひろばをつくろう!」と。
忘れていました、私。
表紙のクモおばさん。
決していい人には見えません。
そうなんです。
実はこのクモおばさん、肉食系。
当然、ほかの虫たちも獲物の対象。
だから、この広場つくりは下心満載。
この下心が家つくりを始めた当初からあったとしたら
相当に悪い虫だと思います(笑)
ところが、この下心が災いしたのか、
広場つくりの詰めの作業で失敗。
自分自身がクモの糸に絡まってしまいます。
しかし、周りはクモおばさんを信頼している虫たち。
これまでの恩を返すべく、クモおばさんの下心などつゆ知らず
懸命にクモおばさんを助け出します。
下心ありありのクモおばさんも
これだけの良心に触れると感じることがあるのでしょう。
心はだんだんと清らかに、
そして家づくりへの思いが研ぎ澄まされていきます。
この町でがむしゃらに街づくりを進めたある日
クモおばさんは姿を消します。
そこにはクモの糸でメッセージ。
粋を感じさせてくれるクモおばさんに
最後は嬉しくなります。
クモおばさんの心情を理解するには
少し年齢が必要だと思います。
私は解説を交えながら読み聞かせをしました。
絵は青山さん特有の緻密な絵。
一家に一冊♪おすすめです!
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