2018年2月27日火曜日

おふろだいすき(福音館書店)

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娘の卒園式は3月22日!
もうすぐね~♪

なんてお話してたら
2月は明日で終わりなのに今頃気付くw

28日で終わりなんて
分かっちゃいるけど
リズムが崩れるよ(;一_一)


おふろだいすき(福音館書店)



作:松岡 享子
絵:林 明子

定価 1300円(税別) 

全40ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 20分程度

わが家のお風呂は賑やか!
下手すると騒がしい!!

だから、きっと出てこないんだね、
動物さんたちは!

と息子は言う。

じゃあ、もう少し静かに入ろうよというと

「それじゃあ、お風呂じゃないよ♪」

だって。

お風呂ってどんなところだっけ??


~読み聞かせの感想~
男の子が一人でお風呂に入ります。
アヒルのお人形と一緒に。

お湯加減どうですか?
なんてお人形に聞いてみたり、
お母さんから湯加減を聞かれたり。

ごくごく平凡な日常の一場面をほのぼのと描いていま・・・せん。
(´・ω`・)エッ?

ここから一気に物語はファンタジーの世界へ。

人形がおしゃべりし始め、
お風呂の底からカメが出てきます。

ここで竜宮城なんかに連れていかれるのかと思いきや、
意外と普通にお風呂に入る主人公。

そこから、ペンギンにアザラシに、
表紙になったカバ、そしてクジラさん。

とまらない、とまらない。
次から次へと動物が出てきます。

凄いのはこの主人公。
一切驚くことなく、
動物たちとのお風呂を楽しみます。

読み聞かせていると、
次の動物は何?!
とお話にかじりつき
答え合わせするような感じになりました。


最後に主人公が「お風呂は好きですか」と尋ねる場面では
大きな声で返事をした我が子。

1982年に出版された名作。
私とほぼ同年代♪

可愛らしい絵とワクワクする展開は
長年愛されていた理由が分かります。

もしまだ読んだことの無い方がいれば
一度目を通してみてください。
なかなか惹き込まれる絵本です。

2018年2月24日土曜日

たんぽぽのおかあさん(金の星社)

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最近、涙もろいのです。

昨日も、オリンピック女子カーリング
日本対韓国戦を観て
惜敗し選手が涙。

私もそれを見て涙。

その涙をぬぐってくれたのが、
たまたま起きた娘。

娘の「大丈夫?」の一言に涙。

こんなに泣いていいのかな。。。


たんぽぽのおかあさん(金の星社)





ぶん:こんの ひとみ
え :いもと ようこ

定価 1400円(税別) 

全32ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 15分程度

親子という関係は
いつまでも変わらない。

だけどその中身は
ケンカしたり、
自立したり、
病気したり、
抱き合ったり・・・

その時は苦しくても
結局前に進んでて、
親子の絆は深くなる。

~読み聞かせの感想~
コンクリートのみちの片隅に、
一本のたんぽぽが咲いていました。

そのたんぽぽの根元に
小さな可愛い赤ちゃん子猫。
まだ、目も開いていません。

そして、子猫が目を開くと、
そこには黄色いたんぽぽ。
子猫はこのたんぽぽをお母さんと疑いません。

「ぼくのお母さんでしょ!」
まっすぐに見つめられたたんぽぽは
「そうよ、お母さんよ。」
と答えてしまいます。


そこからは本当の親子のように
じゃれあい、
包み込み、
子守唄を歌って、
親子の関係を続けていきます。

こうしてすくすく育った子猫。

でも、ある日お母さんのたんぽぽが綿毛となって散り始めます。
ふわり、ふわりと風に乗り。

追いかける子猫。

野原に出ると、あたり一面たんぽぽ畑。
たんぽぽをお母さんと思っている子猫は、
どれが自分のお母さんか分かりません。

尋ねても尋ねても見つからないお母さん。

とうとう子猫は泣き出します。

そのとき、すっと子猫を抱きしめたのは・・・


いもとようこさんの優しい絵と、
登場人物の素直な生き方。

単に理屈をこねるのではなく、
世の中の出来事を素直に受け入れ
懸命に生きる健気な姿に感動しました。

言葉も難しくなく、
小学校進学間近の娘も真剣なまなざしで
読み聞かせを聞いてくれた絵本です。

2018年2月20日火曜日

ルイのうちゅうりょこう(偕成社)

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私の子どもの頃は、こんなに時間がなかったかなー?

今日も宿題に四苦八苦の息子君。

漢字ドリルに計算プリントの直し。
音読をやって、今、食事中。

カレーの匂いを嗅ぎながら
必死にやっている姿に頑張れと言いたくなりました。

私の頃はもう少し放課後に余裕があった気がするけど
どこがどう変わっちゃったのか、
謎です。

ルイのうちゅうりょこう(偕成社)




作:エズラ・ジャック・キーツ
訳:田村 恵子

定価 1300円(税別) 

全32ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 15分程度

昔、男の子たちが基地遊びをしているところに
招待をされて、みんなで楽しく過ごしました。

別に何をしているわけでもないのに
特別な空間に、
自分たちだけしかいないという
ワクワク感は、
今でも覚えています。

この絵本、リアルを追及すると
楽しみが半減しちゃいます。

思いっきり妄想して
みんなで楽しめるといいです。

~読み聞かせの感想~
主人公のルイは学校でからかわれます。
家に物があふれていて
それをガラクタだといじられたのです。

でも、どうもルイ君のお家はリサイクルショップのよう。
お父さんは、お友達のそんないじわるを意に返しません。

それよりも、ルイ君に諭します。
「このガラクタたちで、宇宙に行けるんだぞ!!」


そして、お母さんも加わって
カンコンカンコンとロケットを作っていきます。

でも、このロケットがいかにも手作り。
それを近所の子たちが見て、またちょっかいを出します。

それでも構わず自分を信じてロケットを作っていると
幼馴染の女の子も一緒に宇宙に行きたいと申し出ます。

快諾して一緒に宇宙旅行へ♪


迫力のあるロケットの姿、
ハラハラの宇宙のアクシデント、
宇宙人との遭遇。

次々と宇宙旅行を進めていきます。


この絵本のすごいのは、
最初から最後まで
この宇宙旅行が真実なのか、
想像旅行なのか明かされません。

キーツの迫力ある展開に
私たち親子も本気でこの宇宙旅行は行ったの??
と悩んでしまいました。


人に笑われてもやり切る強さ、
想像は無限大に世界が広がること、
そんな人生の楽しさを教えてくれる
なかなか貴重な絵本です。


2018年2月18日日曜日

なにわのでっち こまめどん どろぼうどいつやの巻(佼成出版社)

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今日は風もあり、
ちょっと外で過ごすには
厳しい寒さだったけど、
わが家はみんなで海辺の公園に♪

久々に夫さんと
タンデム自転車(二人乗り自転車)に乗って
私だけワーキャー言ってました!

そんなこんなで、
みんなでやったのが、
芝生で体操教室。

みんなで倒立の秒数比べ。
とはいっても、数秒の戦いですがww

練習してるとうまくなるもんで
息子は8秒倒立できました。

私は・・・(;^ω^)

なにわのでっち こまめどん
どろぼうどいつやの巻(佼成出版社)



作:村上 しいこ
絵:たごもり のりこ

定価 1300円(税別) 

全32ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 10分程度

誰かが走ると、
自分も走らなきゃいけない??

誰かが買ってると、
私も買いたくなっちゃう♪

私がこの絵本に登場したら
同じように、
どろぼうを追いかけちゃうかもしれませんww

~読み聞かせの感想~
こまめどんシリーズ3作目になります。

今回も舞台は江戸時代のなにわの町。
こまめどんは薬屋さんで働いています。

おかみさんがいないある日、
美味しいいもの煮っころがしを発見♪
臭いにつられ、あれよあれよとつまみ食い。

そんな瞬間に、
外で「こらー!どろぼう!!!」の叫び声。

こまめどんは一瞬ドキッとしたでしょう。
裏から外に飛び出して
事態を確認すると、
女性が泥棒を追いかけている様子。

こりゃ大変だと、
一緒に走って追いかけます。

当然そうなりゃ、
大事になるわけで、
近くを通った魚屋が
一緒に泥棒を追いかけます。

そしたら、その様子を見て
トウガラシ屋も
こもりの娘も、
野菜売りだって走ります。

結局芸子さんまで走り出し始末。

さらには、歌舞伎役者に
忍者さん
牛まで一緒に走ります。

とうとう奉行所近くの行き止まり、
泥棒追い詰め、最後の仕上げ・・・

といきたいのですがww

どうもそう上手くは行かないようで

みんなで走ったあの時間
返してほしいような真実が明らかにww


その後に起こったもう一つの出来事で
今回は一件落着しますが、

意外と日常でもよくある
みんなに流され
意図しないことに巻き込まれちゃう
そんな場面が描かれています。

まっ、最後に書かれている格言のように
「だれかはしったら、とにかくはしろ!!」
の精神も私は意外と好きですが(笑)

2018年2月16日金曜日

どっしーん!(大日本図書)

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わが家にもオリンピックブーム到来♪

やんちゃな娘は、
段ボールでそりを作り
勝手にオリンピックを開催しております。

金メダルだけ5つ作って
今、隣でにやけております( ̄▽ ̄)

どっしーん!(大日本図書)




ぶん・え:岩田 明子

定価 1300円(税別) 

全32ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 10分程度

ぶつかるたびに合体しちゃう。

何だか分からないけど
何となく今までに想像したことのあるお話。

何だろう。
この懐かしい感じ。
 
~読み聞かせの感想~
「いそげ いそげ、いそがなくっちゃ!」 
突然、お話が始まります。

うさぎくんが大きな木の角を曲がろうとしたら、
鹿くんに「どっしーん!」とぶつかって

新生生物誕生です(笑)
その生物は「うさしか!!」

うさぎくんからしたら、
角も生えたけど、
いそげいそげ
で走り出す。

こんどはわにくんがやってきて

「どっしーん!」
 

えーっと、こんどは「うさしかわに」・・・
 

このパターンが何回も続く絵本ですw


走ってぶつかって
走ってぶつかって

リズムよくページをめくって
みんなで「どっしーん!」と
声を合わせ大笑い♪

両面開きの
「どっしーん!」
が迫力満点。

いくつも合体した後の生物にも
もちろん注目ですよ♪

2018年2月12日月曜日

さるのせんせい と へびのかんごふさん(ビリケン出版)

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娘の夢が変更になりました♪

今までは、大工さんになりたがっていたのに

今日から、パティシエだそうです。

もともと、物を作ることに興味のあった娘、
何となくこれからも夢を転々としていきそうな気がします(笑)

さるのせんせい と へびのかんごふさん(ビリケン出版)



ぶん:穂高 順也
え :荒井 良二

定価 1600円(税別) 

全32ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 10分程度

昔のお医者さんは
よく喉に消毒薬を塗ってくれましたよね。

今は、そういうお医者さんに出会いません。

時代によってどんどん進歩する医療。

でもこのサルとヘビのコンビの治療には
どんな最先端医療でも
永遠に勝てないような気がします。

それくらい大爆笑の治療法♪
がご覧いただけます。

~読み聞かせの感想~
さるのお医者さんと
ヘビの看護師(看護婦)さんのお話。

小さな診療所を二人で運営しています。

訪れるのは様々な動物さん。

症状も様々なようで、事前の準備も肝心!!

ということで、さっそく開院前に準備に取り掛かります。

何をするのかというと、
ヘビの看護師さんの口に次々と薬草やらエキスを流し込み、
ヘビさんごとシャカシャカシャカ♪
まるで試験管のごとく、
ヘビさんを使って様々な薬を作っていきます。

もちろんへびさんのお腹で混ざったお薬は
逆さにして、お口からドバーっとww

思わず娘は口を押えてましたが、
息子は大爆笑。

そして、患者さんが来ました。
それぞれの症状に合わせて
ヘビの看護師さんは大活躍。

体温計や注射器、
内視鏡に、
身長や胸囲などを測るメジャーになったり。

そのたびに、
ページでは激しいアクションが繰り広げられ
みんなで大笑いしてしまいました。

最後のお客様はゾウさん。

大きなゾウに施した治療は・・・

診療所まで破壊されちゃう大騒動。


そんなことがあってもへこたれない
診療所のサル先生とヘビ看護師さん。

物干しざおになって終わる最後はシュールです。


荒井良二さんの独特の絵と、
物語のぶっ飛んでいる感じが
とっても楽しい絵本です。

文字数は少ないですが、
読み聞かせでみんなで笑える楽しい絵本だと思います。


2018年2月11日日曜日

中田くん、うちゅうまで行こ!(童心社)

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引っ越す前まで子どもが通っていた
保育園の音楽会に行ってきました。

私も14年働いた保育園なので
凄く懐かしかったです。

これで、娘と同級生だった子も卒園し、
とうとう保育園と全く関係のない
部外者になっちゃったなーw

我が子も大きくなったと思ったけど
同じようにみんなも大きくなっているし。

時は確実に進んでいますね♪

中田くん、うちゅうまで行こ!(童心社)




文:さえぐち ひろこ
絵:佐藤 繁

定価 1333円(税別) 

全32ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 15分程度

いつも目立つ子は決まってる。
勉強ができて、スポーツができて。

でも、子どもの世界だって
実はいろんな個性が輝いてる。

そんな姿を大人は見逃してるんだよな。

もっともっと子どもの輝きを
しっかりとらえる目を
身につけたいと思いました。

~読み聞かせの感想~
主人公の高橋さん、
小学3~4年生くらいかな。
声が小さくて、
教室ではきっと目立たないタイプ。

授業で難しい漢字が読めたのに、
先生には褒められず、
逆に声が小さいから怒られてしまった。

一方もう一人の主人公、
いつでもニコニコ、
ひょうきん者の中田くん。
学校ではニヤニヤしたり、
きっとクラスのムードメーカー。


先生に怒られ、落ち込みながら帰る高橋さん。
帰り道の公園の砂場で見つけたのは黄色い手袋、しかも片手。
誰かの忘れ物かなと気にしつつ、
手袋を拾い上げる。

高橋さんは手袋を先生に見立て、
今日怒られた一場面を再現する。
ただし怒られた現実ではなく
高橋さんが理想とする先生の対応で。

先生(手袋)「高橋さん、この漢字は何て読みますか?」
高橋「トウヒです!!」
先生(手袋)「高橋さん、素晴らしいですね。きちんと予習をしているのですね。」


高橋さんは声が小さいことも自覚している。
でも、どうしても大きな声が出ない。
そんな中でも、きちんと予習をし、
しっかり発言もした。

なのに、先生は私の声が小さいのを知っていて声の大きさだけ責めて、
努力したことは認めてくれなかったのがショックだったのだろう。


そこに、ひょうきんものの中田くんが現れる。
そして、そこでその手袋が中田くんのだと知る。

手袋を返す高橋さん。
それを受け取らず、高橋さんの片方が欲しいという中田くん。

中田くんの落とした手袋は
新しいお母さんが編んでくれたらしい。


そう、この中田くんもひょうきんな表情の裏に
家庭で難しい問題を抱えていたのだ。


高橋さんは片方の手袋を交換してほしいという中田くんを
「きっと新しいお母さんを半分だけ受け入れているのだろう」と推測する。


この推測、なかなか大人でもできない難しいこと。
高橋さんは豊かな発想の持ち主なんだと思う。


少し重たくなった雰囲気を打ち消すように、
高橋さんは中田くんをブランコへと誘う。
「中田くん、うちゅうへ行こ!」

唐突だけど、
今、一番二人がしたいこと、
この世界から違う世界に行きたい、
そんな思いが詰まった場面だった。

ブランコをいっぱい漕いで
力いっぱい宇宙へ逃避した二人。

別れる時には、
また少し力強く成長できたよう。

最後に高橋さんが家で交換した手袋を抱きしめたシーン。
次への一歩を確かめた
そんな大切な時間だった。



全体的に登場人物の繊細な思いが交錯する物語。
幼稚園生にはちょっと難しい内容かもしれません。

関西弁でリズムよく読めるところ、
考えさせるために間を取るところ、
読み手によって色の付けられるいい絵本だと思います。

2018年2月8日木曜日

まだだよ まだだよ(講談社)

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節分が終わったら、
おひな祭りですね。

わが家では、まだひな人形を出しそびれてて
日に日に娘の圧力が増しています(;^ω^)

ということで、
今日は浅草の和菓子屋さんに。

砂糖菓子の綺麗なものを
ちょっといつもより多めに買ってきました。

白だけじゃなくて、
赤に桃に黄色に緑、
お花に鳥に葉っぱに果物。

私の気持ちもひな祭りモードになってきました♪

まだだよ まだだよ(講談社)



文:村上 しいこ
絵:市居 みか

定価 1500円(税別) 

全36ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 15分程度

春の訪れよりも先に
咲き始める梅。

その花が散ると
梅の実が
パツンパツンの張りで
実ります。

買ってしまえば、
すぐに食べられる梅干し。

でも、やっぱり自分で作った梅干しは
季節を感じ、愛情を注ぎ、
やっぱり一味違うんですよね♪

~読み聞かせの感想~
毎年、毎年おばあちゃんが作っている梅干し。
それを、いつもわきで覗き見る私。

初夏に取れた梅干を
ひと手間、
ふた手間、
丁寧に丁寧に作業していきます。

それをのぞいている主人公は
興味津々です。
一番の興味は、
「もう食べられるのかな?」

綺麗で真っ青な梅を見て
「食べられるのかな?」
塩につけた梅を見て
「食べられるのかな?」

きっと体を揺らしながら
前のめりになって聞いていることでしょう。

その度におばあちゃんの
優しい声。
「まだだよ、まだだよ。」


田舎のある人にとってはどこか懐かしい空気感。
そんなのないよっていう人には、
憧れの世界観。

優しいおばあちゃんとわたし。

素敵な時間の流れを感じます。


実際に私は梅干しづくりをしますが、
夏に3日3晩
梅を干すときには
お天気を気にしながら
天日干しをします。

そして、漬け汁に戻すときには
思わずおいしくなれよと愛情がわいてきます。


そんな、梅干しに愛情を注ぐおばあちゃんは
きっと「わたし」にも同じように愛情を注いでいるのでしょうね。

ほんのり温かく、
心地の良い絵本です♪

2018年2月5日月曜日

ほんとに ほんと(小峰書店)

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娘は相変わらず元気いっぱい♪

一方息子もほぼ回復したけど
まだ、出席停止中の身。

娘に合わせて行動すれば
息子が家で一人ぼっち。

息子に合わせて行動すれば
娘は家で暴れちゃう。


今日は近所のママ友が娘を預かってくれました。
小2の息子も一人の留守番回避でニコニコ♪

本当に助かりました♪

ほんとに ほんと(小峰書店)




文:ケス・グレイ
絵:ニック・シャラット 
訳:よしがみ きょうた

定価 1300円(税別) 

全25ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 15分程度

絵本には教育的な部分と
一方で、できないことを実現しちゃう
そんなワクワク感も時には必要。

主人公の女の子、
子どもたちの憧れです。

でも、もし私の前でやったらww

怒っちゃうだろうなー

~読み聞かせの感想~
お母さんは少し遠くへお出かけ。
帰ってくるのは、夜遅く。

主人公のデイジーは初めてのお留守番です。
お留守番には
お留守番のお姉さんアンジェラが一日付き添ってくれます。

初めてのことにドキドキ、ワクワクが止まらないデイジー。

まずは、おまじない♪
今日一日が上手くいきますように!

この時点で、ちょっぴり何かを企んでいるなと感じます。
じつは、このおまじないは、ただのおまじないではなかったのです。
お母さんが残した、やることメモを食べちゃいます。

そして、シッターのアンジェラに質問されるたびに嘘をつきます。

「おやつは何を食べるの?」
「山盛りのフライドポテト!」
シッターさんはびっくりして
「ほんと?」と聞き返します。

すると、デイジーは自信満々に
「ほんとに、ほんと!」
と嘘をつきます。

「いつも何を飲んでいるの?」
「たくさんのレモネード!」
「ほんとに?」
「ほんとに、ほんと!」

小気味よく、次々と嘘をつきます。

この嘘、普段お母さんの前ではできない
やりたいことばかり。

お母さんが留守の間に次々と実現していきます。

そして、寝るときにも
夜更かしをして、
とうとうお母さんが帰ってきたときに
タイミングよくおやすみなさいと就寝!

シッターのアンジェラは
お母さんから
「あの子はしっかり留守番できたかしら?」
と問いかけられます。

さぁ、あなたならどう答えますか?



教育的な絵本ばかりでいいのかと
時々ふと思い、
こういう子どもの純粋な夢を
実現しちゃうような絵本も大切だと読み聞かせます。

この内容は、正直、好きじゃない方もいると思いますが、
私はこういう思いって誰にでもあるよねって
語り掛けたいなって思います。

2018年2月3日土曜日

ぼくとかあさん(金の星社)

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やっと、インフル地獄から生還しました!
息子はまだ喉が痛くて、
ちょっと本調子ではないけど、
二人とも熱からは解放。

薬のせいで、ちょっぴりお腹に違和感があるのはご愛敬w

夫さんに感謝しつつ、
今日から全開で家事を復活していきます。

気にかけていただいた皆様、
本当にありがとうございました。

意識もうろうの中でも
コメント読めたり、メッセージいただけたり
幸せでした。
今後もよろしくお願いいたします(*- -)(*_ _)ペコリ

ぼくとかあさん(金の星社)




さく・え:いもと ようこ

定価 1400円(税別) 

全32ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 15分程度

いもとようこさんの絵には
いつも「ほんわか」させられます。

今回の作品は大人が読んで
様々な感想がある絵本。

親とはどうあるべきか
子は親とどう接するべきか

常に時代とともに変化する価値観。

同調したり、批判したり、
一つ一つ考えながら
自分の生き方をよりよくできれば
ベストだなーと私は思います。
 

~読み聞かせの感想~
いもとようこさんの絵本なので、
幼児や低学年向きの絵本かなと思い
読み進めてみましたが

(´・ω`・)エッ?

これ~、大人じゃん(笑)

あっ、全然子どもに読んでも
問題はないと思いますが
ちょっと背景を理解するには難しい。

なぜなら、親と子の関係がはっきり区別でき
自立をまだしていないから。

今回はこの「自立」がテーマのようです。

物語は貧しいクマの親子(母子)の
幸せそうな様子から始まります。

大人になった子熊が昔を思い出しながら
物語を進めていきます。

貧しいながらも、

懸命に子育てに励むお母さん。
できる限り周りの子と変わらないよう
生活を切り詰めつつ
子どもに買い与えていくお母さん。

運動会では、
良い運動靴を履かせ、
途中で子どもが転んでしまうと
思わずレースに飛び出し
背負ってお母さんが一位になっちゃうくらい
子どものことが何よりも大切。


正直、この辺り読むと、このお母さん怖いな
と私は感じてしまいました。
いわゆる過保護のレベルに私は感じます。
でも、分かるなーというところもあって、
次のページには、

自分のものは買わないで
僕のものばかり買いそろえてくれた。

と表現されています。

思わず、そうそうとうなずきました。
セールに行っても結局子どものものしか買わなかったりww


ここから子熊は自立していきます。
街に出て、社会人となります。
始めは寂しさから悩み、苦しみ
親に連絡をします。

その度にお母さんは
「街には街のいいところがある」
と励ましてくれます。

さて、しばらくすると子は
少しずつ街になじみ
だんだん母と疎遠になります。

しばらくすると、
今度は寂しいのか、息子が心配なのか、
頻繁に連絡が入ります。
しかし、自立した子熊にとって
その連絡は面倒なものになり
扱いがだんだんと雑になります。


そんなある日、久々に家に帰ってみることにしました。
家の玄関にはたくさんのくつ。

なんだ、さびしくないじゃないかと
母に声をかけると、母は、
「よくみてごらん」といいます。

よく見ると、すべて子熊の今までの靴だったのです。

そして、最後に母に寂しい思いにさせたことを反省し
うずくまって泣く子熊。
ごめんね、かあさん。
で終わります。


本当に面白いほどレビューが割れています。
中にはいもとようこさんの絵ということで
小さなお子さんに読もうと思い、
期待を裏切られた方もいるかもしれません。

でも、それ以上に
親子の関係をどうとらえるか、
自立とはどのようなものなのか、
どの立場で物語を読むか、
で絵本の内容ががらりと変わるお話です。

私が思うのは、
もしこの親子が
母と娘なら
もしかしたらここまで議論にならなかったのかもしれない
と思いました。

それぐらい、まだまだ子育てに幅があるということなのかもしれません。

どちらにせよ、読んで考えてみることで
自分の子育てを整理したり、
今の親との関係性を考えるきっかけになると思います。

正直に言うと、
幼い子の読み聞かせには向かないかなと思いますが、
価値のある一冊だと思います。