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2018年12月15日土曜日

【あなたは海賊になったことがありますか?】こうしてぼくは海賊になった(児童図書館・絵本の部屋)【無力さを感じ、また少し成長する】

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こうしてぼくは海賊になった(児童図書館・絵本の部屋)


さく:メリンダ・ロング
え :デイビッド・シャノン
やく:小川 仁央


定価 1500円(税別) 

全44ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 15分程度


~読み聞かせの感想~
きっと子どもたちは私たち親の知らないところで
驚くような体験をし
強く、大きく育っている。

そんなことを思わせる大胆な絵本です。

主人公のジェレミー・ジェイコブという名の少年は
家族と一緒に海水浴へとやってきました。

楽しい海水浴になるはずが、
お父さんもお母さんも小さな妹に手いっぱい。

少年は一人、浜で遊び始めます。

そんな両親の目を離したすきに
少年の目の前に現れたのは

「ザ・海賊」

絵からして、立派な海賊たち。
そのお頭に気に入られ、少年は海賊たちと旅へ出ます。

知らない船に乗り込むことへ不安はないのか
読み聞かせているこちらが心配してしまいますが
少年は好奇心旺盛で、あこがれの海賊船に乗り上機嫌。


お頭と子分たちの掛け合いも小気味よく、
読み聞かせていても楽しくなってきます。


ただ、海賊の世界もそんなに生易しいものではありません。

船で人生のほとんどを過ごす。

それは並大抵の精神力ではありません。

強くてたくましい海賊にあこがれて船に乗り込んだ少年も、
宝の山に見とれてワクワクしていた始めとは違い、
荒波にもまれながら必死に生きていく海賊の姿を目の当たりにし
いかに自分が甘えて育ち、何もできない無力な存在か
思い知らされることとなります。

それでも、少年はあきらめませんでした。
できることは自分でやり、
できないことも必死に挑戦しました。
そして少年は船の上で少し強くなることができたのです。

浜から出発した海賊の旅も
ひょんなことから自宅の庭へとゴールを迎えます。


個性的な海賊の生きざまと
少年のこれからの成長に
なんだか楽しくなってくる素敵な絵本でした。

2018年7月28日土曜日

すいかとかぼちゃの大冒険(自由国民社)

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すいかとかぼちゃの大冒険(自由国民社)




さく:中川 ひろたか
え :飯野 和好

定価 1300円(税別) 

全28ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 10分程度


~読み聞かせの感想~

夏と言えばスイカ割り。

わが家の地域ではお祭りにスイカ割りができて
子どもたちの中でも夏=スイカのイメージが定着。

今回は娘がニコニコ顔でこの絵本を持ってきました。


夏にぴったりのこの絵本。

でも娘には疑問があったようで、

「かぼちゃ割りってやらないの??」

たぶん割れない・・・



絵本は暑い夏の日、
スイカとカボチャが畑でゴロゴロ。

暇で暇でしょうがない。

そんな場面からスタートです。

ひたすら畑にいるスイカとかぼちゃ。
命を懸けた大冒険がしたい!
そんな青春のような夢を持っています。

でも実際に冒険に出てみると、
ロバにけられ、カラスにつつかれ、
アクシデントの連続です。

途中で割れてしまい、
絵もグロテスクな感じに・・・。

一瞬読み聞かせるのをためらいますが
いろいろな方に聞くと
子どもたちの反応は実に好評。

大人が思うほど子供はダメージがないようです。

最後は割れたまま温泉に落ちちゃうシュールさ。


いつも読み慣れている、
優しくてあったかくてほっこりしちゃう絵本からすると
対極にあるような絵本ですが、
意外な展開、面白い絵、子どもたちは食いつきます。

この後スイカとカボチャを見たら
とりあえず挨拶しちゃうかもしれませんね。

夏の一日に楽しい妄想ができる
そんな素敵な読み聞かせ絵本です。

2018年7月25日水曜日

おしいれのぼうけん(童心社)

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おしいれのぼうけん(童心社)



さく:ふるた たるひ
さく:たばた せいいち

定価 1300円(税別) 

全80ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 60分以上


~読み聞かせの感想~

読み聞かせをするとき
本の厚さを見てがっかりすることはありませんか。

わが家では、読み聞かせは1冊完結だったので、
厚い本はパスをしていました。

でも、夏休みも始まり、
それほど子どもたちもせかせかしない
そんな時間ができたので
厚い本を何日かに分けて
読み聞かせをすることにしました。



今回の「おしいれのぼうけん」は
全部で80ページ。

今の時代だと虐待になってしまうかな
と思う場面もありますが、
でも、子どもも大人も成長する
そんな姿が描かれています。

言うことを聞かないと押入れに閉じ込められてしまう幼稚園。
さとしとあきらは今回その中に入れられてします。

押しいれは暗くて湿っぽくてかび臭い。
しかも真っ暗で闇はどこまでも続いているよう。

そんな世界に放り込まれたさとしとあきらは
自分のしたことと意地を天秤にかけながら
必死にこれからについて考えた。

途中で出会う不気味なねずみばあさん。
この世界の住人であるネズミばあさんは
二人をどこまでも追い詰める。

二人で手を取り合い協力する中で
自分たちの行いについても深く考える。


それと同時に、実は押入れに入れた先生も悩み考える。
この方法が本当に子どもたちを成長させるのか。
単に子どもたちを怖がらせているのではないか。


この押し入れの大冒険を終えたのは
先生からだった。
謝ったのも先生が最初。
二人を抱きしめ、心の底から謝罪する。
その姿を見た二人も「ごめんなさい」が言えた。
大人と子ども、誰が悪いわけでもない。
けれど、何かをしなければ分からないことがある。

互いを大切に思いやり
最後まで向き合い続けると
人はきっと成長できるのだろうなと思った。


長めの絵本で、一気に読むには少し大変。
でも、物語はテンポよく続いてて
上手く打ち切るタイミングがないのも事実。

大人と子供の成長を描いた
ステキな読み聞かせ絵本なので
ぜひ時間のある時に
焦らずご自分のペースで読んであげてください。