2019年3月11日月曜日

【雨上がりに夜空を見上げてみませんか?】三丁目の傘屋さん(草炎社)【お月さまの絵本】

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三丁目の傘屋さん(草炎社)


さく:岡本小夜子

え:篠崎三朗

定価 1200円(税別) 

全31ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 10分程度

不思議な世界。

読み聞かせの後に残ったなんとも言えない淡い感じ。


物語は、昭和を感じさせる商店街で始まります。
駄菓子屋さんに豆腐屋さん、お米屋さんもあります。

そこではラジオの音が流れ、
ゆったりとした時が過ぎていきます。

その並びの一軒が傘屋さん。

しかも手作りの傘屋さん。

コンチキチン♪コンチキチン♪
祭りばやしが流れる中、傘づくりは続きます。

夜までかかる傘づくり。
夜空のまんまるお月様を眺めながら、毎晩の作業です。

そんなある日、傘屋さんにお客さんが現われます。

・・・

いつもとは違う特別なお客様。
それは、お月さま。

いつも眺めていたお月様が
傘が欲しいと目の前に現れたのです。

優しい傘屋さんは、そんなお月さまに傘を渡します。
とっても綺麗な和傘。

喜ぶお月様。

雨が降り出します。

傘をさしたお月さま。

その夜空と空気感、傘屋さんのやさしさが
なんとも言えない雰囲気を醸し出します。

最後は雨もやみお月様は傘を壁に立てかけます。


どこにも教育的な言葉はありません。
明確なメッセージもありません。

でも、なんとなく心が温かく、
ふっと夜空を見上げたくなる
不思議な感覚を与えてくれる絵本です。

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