2018年7月25日水曜日

おしいれのぼうけん(童心社)

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おしいれのぼうけん(童心社)



さく:ふるた たるひ
さく:たばた せいいち

定価 1300円(税別) 

全80ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 60分以上


~読み聞かせの感想~

読み聞かせをするとき
本の厚さを見てがっかりすることはありませんか。

わが家では、読み聞かせは1冊完結だったので、
厚い本はパスをしていました。

でも、夏休みも始まり、
それほど子どもたちもせかせかしない
そんな時間ができたので
厚い本を何日かに分けて
読み聞かせをすることにしました。



今回の「おしいれのぼうけん」は
全部で80ページ。

今の時代だと虐待になってしまうかな
と思う場面もありますが、
でも、子どもも大人も成長する
そんな姿が描かれています。

言うことを聞かないと押入れに閉じ込められてしまう幼稚園。
さとしとあきらは今回その中に入れられてします。

押しいれは暗くて湿っぽくてかび臭い。
しかも真っ暗で闇はどこまでも続いているよう。

そんな世界に放り込まれたさとしとあきらは
自分のしたことと意地を天秤にかけながら
必死にこれからについて考えた。

途中で出会う不気味なねずみばあさん。
この世界の住人であるネズミばあさんは
二人をどこまでも追い詰める。

二人で手を取り合い協力する中で
自分たちの行いについても深く考える。


それと同時に、実は押入れに入れた先生も悩み考える。
この方法が本当に子どもたちを成長させるのか。
単に子どもたちを怖がらせているのではないか。


この押し入れの大冒険を終えたのは
先生からだった。
謝ったのも先生が最初。
二人を抱きしめ、心の底から謝罪する。
その姿を見た二人も「ごめんなさい」が言えた。
大人と子ども、誰が悪いわけでもない。
けれど、何かをしなければ分からないことがある。

互いを大切に思いやり
最後まで向き合い続けると
人はきっと成長できるのだろうなと思った。


長めの絵本で、一気に読むには少し大変。
でも、物語はテンポよく続いてて
上手く打ち切るタイミングがないのも事実。

大人と子供の成長を描いた
ステキな読み聞かせ絵本なので
ぜひ時間のある時に
焦らずご自分のペースで読んであげてください。


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