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かみなりじいさんとぼく(講談社)
さく・え:みぞぶち まさる
定価 1500円(税別)
全36ページ
読み聞かせおすすめ度 ☆☆☆☆
読みごたえ度 ☆☆☆☆絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆☆
実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】
読むのにかかった時間 15分程度
~読み聞かせの感想~
昭和の香りというと何となく思いつく。
じゃあ、平成の香りって・・・。
これから振り返ってみると
次の世代との違いが見えてくるのでしょうか。
今回の絵本「かみなりじいさんとぼく」は
主人公ゆうたのおじいちゃんの家の柿の木を中心に
物語は進められます。
きっと立派な柿の木だったのでしょう。
ゆうたくんのお友達は
おじいちゃんの家の柿を取ろうとします。
その子どもたちを見つけたおじいちゃんは
厳しくしかります。
でも、それだけではありません。
この柿の木、そしておじいちゃんのおじいちゃんについて
懐かしいおもいでを話してくれます。
時代がタイムスリップして舞台は昭和の初期ごろ。
家の前の路地で野球をやっていた
幼き頃のゆうたのおじいちゃん。
ボールが自分のおじいちゃんの家に入ることを
誰よりも恐れ不安に思っています。
なぜなら、おじいちゃんは怖いから。
そして、その恐れていた事態が。
野球をしていたボールが
おじいちゃんの家に勢いよく入っていったのです。
うちの息子はこれを見て、
ドラえもんだね♪
と呟きます。
さて、いつもだったら怒鳴り散らす怖いおじいちゃん。
なのに今日に限って元気のないおじいちゃん。
違和感を覚えながら少年たちは帰ります。
すると夕食の時に、
おじいちゃんと唯一一緒に暮らしていた猫が
居なくなってしまったことを知ります。
少年たちは、そのことを聞きかわいそうに思いました。
そして、猫探しを始めます。
でも、猫って自由人。
なかなか思うようにはいきません。
そんな諦めかけたある日。
紙芝居屋さんで紙芝居を見ていると
脇をおじいちゃんの猫が通ります。
しかも、二匹の子猫を連れて。
そう、ねこはお産をしていたのです。
そのまま猫は主であるおじいちゃんのもとに。
ここで、回想シーンは終わります。
そして、現代のゆうたたちに
この家がもうじきマンションになることを告げます。
想いでのたくさん詰まった家。
大切な柿の木。
これらがどうなってしまうのか。
ぜひ最後のページで確認してください。
さらに、この絵本の本文には
元気のなかった昔のおじいちゃんが
猫が戻りどうなったのか、
描かれてはいません。
しかし、裏表紙!!!!
ここまで裏表紙が大切だと思ったことはなかった。
子どもたちと、ちょっと消化不良だよね、
おじいちゃんどうなったかねと話をして、
読み聞かせを終えようとしたら、
裏表紙にありました♪
何か憎い演出( ̄▽ ̄)
でもお陰でスッキリ。
子どもたちにはなじみのない世界かもしれませんが、
温かく懐かしい感じは
どの時代にも共通します。
子どもたちも自分の想いを話しながら
楽しい読み聞かせができました。
おすすめの絵本です。
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