2018年7月13日金曜日

かみなりじいさんとぼく(講談社)

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かみなりじいさんとぼく(講談社)








さく・え:みぞぶち まさる

定価 1500円(税別) 

全36ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 15分程度


~読み聞かせの感想~
昭和の香りというと何となく思いつく。
じゃあ、平成の香りって・・・。

これから振り返ってみると
次の世代との違いが見えてくるのでしょうか。

今回の絵本「かみなりじいさんとぼく」は
主人公ゆうたのおじいちゃんの家の柿の木を中心に
物語は進められます。

きっと立派な柿の木だったのでしょう。
ゆうたくんのお友達は
おじいちゃんの家の柿を取ろうとします。
その子どもたちを見つけたおじいちゃんは
厳しくしかります。

でも、それだけではありません。

この柿の木、そしておじいちゃんのおじいちゃんについて
懐かしいおもいでを話してくれます。



時代がタイムスリップして舞台は昭和の初期ごろ。
家の前の路地で野球をやっていた
幼き頃のゆうたのおじいちゃん。

ボールが自分のおじいちゃんの家に入ることを
誰よりも恐れ不安に思っています。

なぜなら、おじいちゃんは怖いから。
そして、その恐れていた事態が。
野球をしていたボールが
おじいちゃんの家に勢いよく入っていったのです。


うちの息子はこれを見て、
ドラえもんだね♪
と呟きます。



さて、いつもだったら怒鳴り散らす怖いおじいちゃん。
なのに今日に限って元気のないおじいちゃん。
違和感を覚えながら少年たちは帰ります。

すると夕食の時に、
おじいちゃんと唯一一緒に暮らしていた猫が
居なくなってしまったことを知ります。

少年たちは、そのことを聞きかわいそうに思いました。
そして、猫探しを始めます。
でも、猫って自由人。
なかなか思うようにはいきません。

そんな諦めかけたある日。
紙芝居屋さんで紙芝居を見ていると
脇をおじいちゃんの猫が通ります。
しかも、二匹の子猫を連れて。

そう、ねこはお産をしていたのです。
そのまま猫は主であるおじいちゃんのもとに。




ここで、回想シーンは終わります。

そして、現代のゆうたたちに
この家がもうじきマンションになることを告げます。

想いでのたくさん詰まった家。
大切な柿の木。

これらがどうなってしまうのか。
ぜひ最後のページで確認してください。


さらに、この絵本の本文には
元気のなかった昔のおじいちゃんが
猫が戻りどうなったのか、
描かれてはいません。

しかし、裏表紙!!!!
ここまで裏表紙が大切だと思ったことはなかった。

子どもたちと、ちょっと消化不良だよね、
おじいちゃんどうなったかねと話をして、
読み聞かせを終えようとしたら、

裏表紙にありました♪

何か憎い演出( ̄▽ ̄)

でもお陰でスッキリ。

子どもたちにはなじみのない世界かもしれませんが、
温かく懐かしい感じは
どの時代にも共通します。

子どもたちも自分の想いを話しながら
楽しい読み聞かせができました。
おすすめの絵本です。


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