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ふつうに学校にいく ふつうの日(小峰書店)
さく:コリン マクノートン
え :きたむら さとし
やく:柴田 元幸
定価 1300円(税別)
全32ページ
読み聞かせおすすめ度 ☆☆☆☆☆
読みごたえ度 ☆☆☆☆☆絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆☆
実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】
読むのにかかった時間 15分程度
ふつうに学校にいくふつうの日、
ふつうの男の子はふつうの夢からさめて、
ふつうのベッドからでて、
ふつうのおしっこをして、
ふつうに顔をあらって、ふつうの服をきて、
ふつうに朝ごはんをたべました。
こんな書きだして物語は始まります。
息子は出だしから
「ふつうってなんだよ!ふつうってさ!!」
げらげら笑いながら突っ込みを入れています。
でも、まずはその「ふつう」を疑うこと。
そこへの気づきはすごく大切かなと思います。
わが家では、朝ご飯に納豆を食べることが普通。
でも、友達の家では朝ご飯にパンを食べることが普通。
わが家では、朝パンを食べることは特別。
日常であふれる「ふつう」という言葉のマジックに
この絵本では気づくことが出来るし、
大人もわかっていながらも、改めて考えさせられることになります。
ふつうな日常を送っていた男の子は
学校で普通ではない先生に出会います。
その先生が行う授業が少し変。
音楽を聴きながら、自分のイメージする絵をかくのです。
同じ音楽から生まれる個性的な絵たち。
そんなやり取りの中から、
自ら創造することや挑戦すること、
自分が主体的になって取り組むことの楽しさを学んでいきます。
でも、この絵本の良いところは実はそれだけではありません。
教室の中には、最後までこの授業に興味を示さない子もいました。
居眠りをして課題に取り組まない子。
そういう子たちも含めて
学ぶ場が学校なのかもしれません。
居眠りしていた子も
いつかどこかで何かを学ぶ。
それがたまたま今日ではなかったのかもしれません。
世の中にあふれる「ふつう」や「あたりまえ」
「いつもどおり」なんてのもあるのかな。
安易に使われる便利で簡単な言葉。
でも、それを安易にうのみにせず、
自分自身の尺度できちんと考えられる人になりたいなと思います。
あっ!!「きちんと」も怪しい言葉(笑)
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