2019年1月8日火曜日

【あのころの日々が たからもの】そうそうのにわ。 しげちゃんとくさおばけちゃん【つかむと消えてしまうくらいほんのり懐かしい】

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そうそうのにわ。 しげちゃんとくさおばけちゃん(幻冬舎)


さく:きない じゅんこ

定価 1400円(税別) 

全32ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 5分程度


~読み聞かせの感想~
タイトルを読み終わるまで間違えていました。

私が勝手に「想像の庭」とよんでいましたが、
実際には「そうそうのにわ」

言葉の意味が分からなかった私が
勝手に分かりやすいタイトルに頭の中で変換したようです。

そうは言っても、絵本の中身は表紙そのもの。

物語の展開は何回もありますが
どこか優しく、ゆったりとしていて懐かしい。

大人が呼んでも子どもの頃のなんとも言えない、
掴むと消えてしまいそうなおぼろげな思いを
そーっと湧き立たせてくれる絵本です。


物語はしげちゃんと草のおばけのお話です。

ある夏の日、庭に生えていた草を
しげちゃんのお母さんが抜こうとします。
その草を見て、しげちゃんは何か感じるものがあったのでしょう。

「この草、かわいい」

ここから、物語はスタートします。

その草は、実は心のある【くさおばけ】

絵本の中で時が過ぎるとともに
どんどんどんどん大きくなります。

晴れたり、雨が降ったり、嵐が来たり。

夏の天気は大きく変わります。
そのたびに、しげちゃんは草おばけのことが気になります。

そして、恐れていた台風がやってきます。
でも、くさおばけは台風にもたじろぐことなく、
「ぼくは台風の時だけ遠くへ行けるんだ」
とたくましくしげちゃんに自慢をします。

しげちゃんは台風がやってくる夜に布団に入りました。

でも寝れません。

寝られるわけがありません。

お友達になった草おばけが
遠くへ行ってしまうかもしれないのだから。

遠くへ行くってどういうこと?
お友達がいなくなるかもしれない気持ちってこういう事?

小さな体にわくわくしてるような、
ドキドキしているような、
不思議な気持ちを体いっぱいにため込みます。

さて、台風が過ぎ去った次の日、
しげちゃんと草おばけが見た景色は
どんな景色だったのでしょうか・・・


絵の色遣いが優しくて、
読み聞かせ後に娘が改めて
絵本をジーっと眺めておりました。

黙って絵本を眺めるその姿は
まるでしげちゃんのよう。

いつの間にか絵本の世界に入ってしまったのかもしれません。

そんな絵本が、この
「そうそうのにわ。 しげちゃんとくさおばけちゃん」
です。

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