子どもに振られました。
土日に息子とお出かけを計画したら
「友達と遊ぶ~♪」
だって。
もうすぐ
「絵本いいや」
って言われる日が来るのかな。
怖いです…ね。
いけいけ!しょうがくいちねんせい(小学館)
え :北村 裕花
定価 1300円(税別)
全32ページ
読み聞かせおすすめ度 ☆☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆☆
実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】
読むのにかかった時間 15分程度
子どもでも、大人でも
新しい場所で過ごすとなれば
不安がいっぱい。
でも、それを乗り越えちゃうと
居心地よくて愛着が出てくる。
この階段一段を登らせてくれる絵本。
~読み聞かせの感想~
長女は年長さん。
長女は年長さん。
今年の4月から公立の小学校に進級します。
幼稚園に通っているお友達は3分の1ほど
同じ小学校に通います。
お兄ちゃんだって、すでに通っています。
何より場所が我が家から30秒(笑)
それでもね、
やっぱり不安なんですって。
この前お風呂でそっと教えてくれました。
この絵本はそんな不安がある
「新一年生」
とそれを支えてほしい
「上級生」
のために描かれた絵本。
2年生や3年生にとって
こんな時期もあったよねと笑ってくれればいいのだけど
ちょっぴり、先輩たちを小ばかにする表現も入ってるので
大人が少しフォローをしてあげるといいかなと思います。
いけいけ!ごーごー!いちねんせい!
いいぞ!いいぞ!いちねんせい!!
こんな掛け声からこの絵本は始まります。
そして、校門を全力で駆け抜けながら
お兄さんお姉さんの
2年生を「にんじんぼうず」
3年生を「じゃがいもぼうず」
と表現しちゃいます。
まるで、不安な気持ちを振り切るように。
勢いそのままに6年生まで野菜に例えて
走り回ります。
そして、小学1年生が並んで横断歩道を渡ります。
渡りながら、
いちばん ちいさい しょうがくせい。
ひよこみたいに かよわいんだから
やさしくしなくちゃ いけないわ。
そんなことを言っています。
そして、こんどは動物に例え
2年生はにわとり!
3年生はさる!
と次々と表現していきます。
ここで終われば、
生意気ないちねんせい
で終わってしまいますし、
教育的にどうなのよと思うのかもしれません。
実際にそうレビューしている人も見受けられます。
でも、この絵本のこの1ページが大切。
でも ちょっぴり ふあんな こころ
ぽきんとおれそうになる
うまれてはじめてのことばかり
ときには なみだもこぼれるね
そして、次のページには
言葉がなく
小学1年生がニワトリやサルのお兄さんお姉さんに囲まれ
楽しく過ごしている姿が描かれています。
大人でも緊張した時、
お客さんはすべてジャガイモだと思えとか
言われたことありませんか。
小学1年生にとって
小学校の生活に慣れるまでは
学校にいる間中
ずーっとそんな緊張の中にいるのかもしれません。
緊張しちゃうからこそ
その裏返しで
お兄さんお姉さんを物に例えちゃう。
でも、本当はもっと自然に生活したいけど
今は無理。
だって、緊張してるから。
そんな風に私は捉えました。
そんな子にとって
この絵本は救いになると思います。
どんなお兄さんお姉さんも優しいよって。
そして、この本の気持ちを理解してほしいのは
本当は小学5年生や6年生かもしれません。
忘れてしまった1年生の緊張。
数年後に迎える中学入学の緊張。
みんなで助けていこうねって。
だから、私はこのちょっぴり危うい表現でも
しっかり読み聞かせ
お話をしていきたいなと思いました。
新1年生に限らずぜひ幅広い年代に読んでいただきたい一冊です。
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