2018年5月29日火曜日

パパ、お月さまとって!(偕成社)

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最近、小学3年になる息子が、
親の相手をしてくれません。

毎週、週末には出かけていたのに、
この頃、勝手に週末の約束をしてしまい
友達と遊びに出かけてしまいます。

小学1年の長女はまだ親の近くにいますが・・・
お兄ちゃんと遊べなくて、なんだか寂しげ。

小学3年生ってこんなに切ないのかな。

この前遊びに行こうよって言ったら
「じゃあ、今度遊んであげるね」だって。

もう、かなしい・・・(´・ω・`)

パパ、お月さまとって!(偕成社)





さく:エリック・カール
やく:もり ひさし

定価 1600円(税別) 

全32ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 20分程度



~読み聞かせの感想~
そういえば、知らない間にお月さまをじっと見なくなった。
そんなことにハッとした絵本です。

少女が寝ていると
大きな真ん丸の満月が
家の窓から顔をのぞかせています。

それを見て心躍らせる少女。
家を思い切り飛び出して、
素敵なお月さまをつかまえようとします。

ジャンプして、
手を伸ばして、
飼い猫と一緒にできる限りのことをします。

でも、どうしても触れないお月さま。
そこで、困った女の子は、
お父さんにお願いをします。

「ぱぱ、お月さまとって!」って。

お父さんもいい人。
一生懸命にそれに応えようと
脚立を持ち出し、
小山を登り、
とうとうお月さまを触るところまでたどり着きます。


ここで、子どもたちは
「えぇ~~~」
です。
触れないものが絵本では触れちゃう。
そんな楽しさを存分に味わいます。

でも大きな大きなお月さま。
とっても娘のところまで動かし運ぶことはできません。

そしたら、今度はお月さまがしゃべりだします。
「私はだんだんと小さくなるから」
もう少し日にちが経ってからチャレンジしなさいと
ちょっぴり意味不明な助言をします。

すると、
ページをめくるとその答えが。
そう、段々とお月さまが三日月になっていくのです。
細く細く、そして距離も離れたのか小さく小さく。

そして女の子が望んだように
お月さまを触り、抱き、運ぶことができました。

喜ぶ少女とそれを優しく見守るお父さん。


さて、このお話には続きがあります。
だんだんと小さくなったお月さま。
とうとう少女から見えなくなってしまったのです。

落ち込む少女。
でも・・・。

この後はぜひ直接読んでもらって、
楽しんでください。

ちなみに、この絵本は仕掛け絵本になっているところもあり
子どもたちに大人気の絵本です。
絵がエリック・カールさん独特の世界観なので、
BGMをさがして読み聞かせてあげると
雰囲気も出て楽しいかもしれません。

ぜひぜひ、みなさんで絵本ライフを楽しんで下さい。

2018年5月25日金曜日

しょうてんがいくん(偕成社)

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昨日、10分で読めるシリーズの物語を読み聞かせ中、
突然、息子が漫画を読みだす暴挙。

いや、私の読み方が良くなかったのかな。
反省しつつも、怒り心頭で
漫画没収。

まだ仲直りはできず。
謝るまでは引く気はない!!!

しょうてんがいくん(偕成社)




さく:大串 ゆうじ

定価 1400円(税別) 

全32ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 20分程度

発想って無限大なんだろうな。

商店街と言ったら
街並みの中にあるもの。

なのにこの物語では
商店街自体がロボットなんだもん。

一生かけても、
追いつけない発想力。

~読み聞かせの感想~
たかしくんは、家でお母さんにおつかいを頼まれます。
しかも、これがはじめてのおつかい。

なのに、意外とすんなりと
素直に出発します。

家の中では気付かなかったけれど、
家の外の風景を見て子どもたちもびっくり。

どんな時代なのでしょう。

至るところにロボット。
家もロボット。
公園もロボット。
もちろん乗り物も。

だけど人間は意外と普通の恰好だったりして。

さてさて、そんな時代の商店街。

ここでもびっくり。
商店街が【しょうてんがいくん】ってロボ。

ロボの中にショッピングモールがある感じ。
たかしくんは、そのロボの中を移動しながらお買い物。


でも、子どもたちはここで真剣な目つきに。
そうなんです、この本。
表紙裏に、出てくるキャラクターを探してねと
たくさんのキャラクターが示されており、
ちょっとした、
いやちょっとしてない、ちゃんと、どっぷり、
ウォーリーを探せ状態になっています。

絵も、所狭しと登場人物や品物が描かれていて、
すぐには分かりません。

そしてこの商店街のお店もへんてこりん。
店員さんがロボットなのはもうびっくりしませんが、
ゲームや迷路、あみだくじをクリアしないと買えないお店。

もう、すごい。
さっきまで探し物をしていた子どもたちが
今度はあみだくじや迷路に夢中。

子どもの飽きっぽさをよくわかっている作品です。

結局読み終わるのに30分。
最後は絵本を床に置いて、
私は置いていかれましたw

読み聞かせには厳しい作品ですが、
小学生の子どもたちにも楽しい絵本のようで
最後は満足そうな顔をしていました。

2018年5月23日水曜日

みずいろのマフラー(童心社)

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オクラの芽が出ません。
どうやったら、顔を出してくれるのでしょうか・・・

みずいろのマフラー(童心社)



さく:くすのき しげのり
え:松成真理子

定価 1333円(税別) 

全36ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 15分程度

あなたは子どもがいじめられているとき
きちんと対応できますか。

あなたは子どもがいじめられているとき
相手の子にも愛情を注げますか。

~読み聞かせの感想~
主人公のヨースケが転校してきた。
たまたま帰り道が一緒だった
シンイチ、ヤスオと仲良くなって
3人組になった。

ヨースケは力が弱かった。
気も弱かった。
だから、当初平等だった3人の関係は
気付いたら言うことの聞くヨースケに変わっていた。

それでもヨースケはいつも僕らと一緒にいた。

いつも通りランドセルを持たせていたら、
ばったりヨースケのお母さんに会った。
お母さんはこの状況に違和感を感じたのだろう。

いつもこうやっているの?
ヨースケは友達だと思ってるのよ。
と諭すように注意した。
でも、お母さんの声は震えていた。

その場でシンイチ、ヤスオはごめんなさいと言い
三人は別れた。

次の日から三人はよそよそしい関係になった。
ヨースケは困っていた。

クリスマスの映画上映会にも姿を見せなかったヨースケを心配し
シンイチとヤスオはヨースケの家の近くまで行くことにした。

ヨースケは神社にお母さんといた。
お参りをしていた。
目立つ水色のマフラーをして。
シンイチとヤスオはマフラーをクラスマスプレゼントだと思った。
それにしても、長く長くお願いごとをしていた。

年が明け、シンイチとヤスオのもとに年賀状が届いた。
年が明けたら、また三人で遊ぶはずだった。
なのに、ヨースケは来なかった。学校に来なかった。

ヨースケのお母さんが入院しているらしい。

そして、ヨースケのお母さんが亡くなった。

どんなに嫌なことをされても泣かなかったヨースケが
水色のマフラーを握りしめて泣いていた。

そしてヨースケの突然の転校が決まった。

シンイチとヤスオはすぐにヨースケの家へ駆けつけた。

そこで、最後の友達同士のやり取り
別れのやり取りをする。

いままでの空白を埋めるかのように
素直に正直に話をした。

そしてヨースケは旅立った。

そして、ヨースケからもらった別れの品を確認すると

そこには、ヨースケと同じ
みずいろのマフラーが入っていた。

ヨースケのお母さんが入院中
ヨースケだけでなく、仲の良い友達の
シンイチとヤスオに作ってくれたのだ。





前半は小学3~4年生くらいからある
集団の中での未熟なやり取り。
個性を強弱だけにしかとらえられず
いじめにつながる構図が描かれている。

それを、たしなめ注意する大人。

そして、そんな子たちにも愛情を注ぐ大人。
それに気づく子供たち。

でも人と人とのつながりは
突然途切れ別れを迎える。


よくありがちなのかもしれないけれど、
人が必ず一度は経験する苦しみを
ギュッと凝縮したような作品です。

私は読み聞かせをしながら涙が溢れました。
それは母だからなのか
友達の気持ちに感情移入したのかいまだにわかりません。

ただ、大切なことを忘れないで生きていきたい、
そう思える作品です。

一度ではなく、2度3度と読み聞かせてあげてほしい作品です。

2018年5月22日火曜日

なわとびしましょ(復刊ドットコム)

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日大アメフト部 宮川選手の会見

日大の関係者のみなさんはどんな気持ちで見守っているのでしょうか。

わが子はサッカーをしています。
楽しそうに、懸命にボールを追って
転んでも立ち上がり
ボールが顔にぶつかっても
泣きながら走り回り、

勝ったら笑い、負けたら泣き。
でも楽しいって頑張ってる。

それを奪う指導者って、
何を指導しているのでしょうか。

真実はまだ分かりません。
でも、学生を守れない大学って
私は最低だと思います。

なわとびしましょ(復刊ドットコム)





さく:長谷川 義史

定価 1700円(税別) 

全32ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 10分程度

言わずもがな。
絵本界では大変有名な作品。

どんな年齢でも思わず
クスッとしてしまう
そんな楽しい絵本。

~読み聞かせの感想~
ぺったん、ぺったん、ぺったん、ぺったん。
なわとびしましょ!

このフレーズが読み聞かせの後には
頭を離れなくなっています。

始めに主人公が縄跳びに入ると
その後、おじいちゃん、おばあちゃん、八百屋さん、
うどんやさん、楽器屋さん・・・

終いにはお侍さんに、オバケに、動物まで。

でもぺったん、ぺったん、ぺったん、ぺったんのリズムは変わらず

縄跳びは回り続けます。


縄跳びって見た目以上にハードなんですよね。
だんだん跳んでいるみんなも苦しくなって・・・

最後に誰かが縄を踏んじゃいます。

その瞬間の無言の間。

みんなで吹き出しちゃいました。

縄を踏んだ足だけ描かれて
最後になります。

読み聞かせていると
すぐに前のページに戻り
縄を踏んだのは誰だぁー?!
と探し始めます。

家族でも、
幼稚園や保育園でも
読み聞かせをすると楽しい絵本です。

2018年5月21日月曜日

たったさんびきだけのいけ(PHP研究所)

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この前の土曜日は
初めて兄妹そろっての運動会。

今まで、小学校と幼稚園、
二つにイベントがまたがってたから
今回は楽になるぞー
と思いきや

Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン

赤と白に分かれちゃった。

あっちいって
こっちいって

母は

アワワ ヽ(□ ̄ヽ))...((ノ ̄□)ノ アワワ

になりました。

二人とも頑張ってたので良かったです♪

たったさんびきだけのいけ(PHP研究所)





絵と文:宇治 勲

定価 1200円(税別) 

全32ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 15分程度

大人の社会でもよくあること。
子どもの世界ならなおさらあること。

これから、社会に飛び出していく子どもたちに
簡単だけどぜひ心得てほしいことが詰まった絵本。

~読み聞かせの感想~
場所は池。
登場するのは魚とオタマジャクシと亀。

水に集まった3匹。
どうも周りからは離れた場所にいるよう。
安全で安心な場所にたった3匹。
平和な場所にいるなら、平和に暮らせばと思うのだけど
なかなかそうもいかないのは、
どこの世界も同じ。

ある日、オタマジャクシと魚が一緒になって
亀に対してひどい仕打ちをします。
いじめです。
見ていてすごく嫌な気持ちになります。

でも、月日が経つと考え方も成長で体の形も変わり
お互いの関係性も変わっていきます。

今度は成長したカエルと亀が組んで
魚に意地悪を仕掛けます。
結局のところ、自分の成長に合わせて
味方を変える嫌な奴が
この絵本ではオタマジャクシ&カエルです。

でも、そんな嫌がらせをしているときに
池の水が干え上がります。

陸を移動できる
カエルと亀は生き残れますが、
魚はこのままでは死んでしまう。

さて、先ほどまで意地悪していた
カエルと亀はどうしたのでしょうか・・・。


単なる意地悪ではなく、
いじめで間違いない嫌がらせ。
そんな関係性は、
気持ちによってすぐに相手が変わることを
リアルに表しています。

最後の仲間を助ける場面は
純粋に大切なことですが、
その前の関係性の変化について
読み聞かせでは
少し触れておきたいなという絵本です。

2018年5月15日火曜日

せかいいちたかいすべりだい(大日本図書)

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小学3年生の息子は
図書館で徐々に絵本コーナーから離れていきます。

とうとう絵本離れが来てしまったか・・・

でも、家に帰ると読み聞かせには参加!!

ちょっぴり親としてはうれしかった瞬間です。

せかいいちたかいすべりだい(大日本図書)




作:加藤 志異
絵:山崎 克己

定価 1400円(税別) 

全32ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 15分程度

妖怪って、
人を怖がらせても、
自分たちに怖いものはないでしょ。

と、冷静な突込みの長男。

でも、気持ちよさそうな妖怪たちを見て、
満面の笑みになってくれました。

~読み聞かせの感想~
滑り台が大好きなたろうくん。
好きな思いが強すぎて
「もっと高い滑り台がいい」
とちょっぴりわがまま言っちゃいます。

するとどっからともなく現れたのは河童。
妖怪の世界にはもっと高い滑り台があるよ
と、たろう君を誘います。

ちょっとは躊躇するかと思いきや
バッチリその誘いにのったたろう君。

妖怪の世界へと楽しげに出発します。


すると妖怪の世界には
妖怪がみんなで見上げる高い高い滑り台が・・・。

どこがてっぺんかもわからない滑り台に
たろう君は躊躇なく足を駆け上っていきます。
その姿を見て、そろって登れない妖怪たちが
驚きの声を上げます。

下を見ずにどんどんのぼるたろう君。

妖怪たちも負けずに登るぞと後に続きます。


さてさて、てっぺんまで来たたろう君。
そのまますんなりクリアするかと思いきや・・・。



この後の妖怪たちの心遣い、
ダイナミックな場面描写、
登場人物の気持ちよいまでに滑降する姿。

本当に爽快です。

絵本を縦にして横にして、
読み聞かせとしても腕を見せられる
とっても楽しい絵本。

ぜひ一度目を通して読んでみてください。

2018年5月13日日曜日

うそ(金の星社)

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GW終わってから1週目。
わが家はここを狙ってお出かけします。
GW中は近場の予約した工作とか体験教室。
遠出できなくてちょっぴりがっかりな我が子たち。

でも、昨日は車で遠くの国立公園に行ってきました。
全身筋肉痛になるくらいの運動量。

夜は読み聞かせもせず全員爆睡ww
GWの不満顔も忘れるくらいの一日でした。
これは本当の話。

うそ(金の星社)



作:中川 ひろたか
絵:ミロコ マチコ

定価 1300円(税別) 

全32ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 15分程度


わたしは「うそ」をついたことはない。

これは「うそ」


このフレーズは考えさせられました。

生きれば生きるほど、
嘘と向き合うことになる。

でも、人って嘘をつくとき
何にも思わないのかな?!

そもそも嘘ってなに?


~読み聞かせの感想~
単純なタイトル「うそ」

だからこそ、きっと手に取る人には
それぞれいろんなストーリーを思い描くはず。

私は、嘘というものが、
悪いもので、ついてはいけないよという
しつけを全面に出した絵本かと思いました。

しかしこの絵本は、
世の中のひとは簡単に「うそ」というけれど
大人も子供も、会社もお店も嘘だらけ。
昔話にも嘘が出てくる。

なのに、みんな「うそ」はだめという。

この矛盾をどう説明してくれるの?

というような、一緒に考える絵本でした。


この絵本には様々なパターンの嘘がのっています。
嘘の結果、良いことが起きることも、悪いことが起きることも、
どちらのパターンも示されています。


けれど、最後の問い
「うそ」って何なの?
という問いには答えていません。

わが家では小学3年生の息子が
うそはダメだよ、でもそう上手くもいかないんだよなとつぶやいていました。
ちょうど、嘘を利用して生きていく時期なんだろうと思います。

個人的には人を傷つける嘘はダメという線引きをしてきたつもり。
だけどそういう画一的な考えは取り払って
もう一度「うそ」について考えてみよう
と思える絵本です。

2018年5月10日木曜日

ぐるぐるえほん(フレーベル館)

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GWの暖かい日々が嘘のような冷たい雨。
息子と娘が小学校へ行き
ちょっぴり切なくなる今日この頃。

働き始めたけど、
やっぱり子どもたちのいる家が、
なんだか賑やかでいいや。

ぐるぐるえほん(フレーベル館)




作:井上 洋介

定価 1200円(税別) 

全31ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 15分程度


「ぐるぐる」という言葉。

本当にすごい言葉。

グッと上に上がって、
ルっとモトの場所に戻ってくる。

リズムに体が動きます。




~読み聞かせの感想~
とにかく、たくさんの「ぐるぐる」する身近な物たちに出会えます。

メリーゴーランドに独楽に床屋のアレに
レコード盤なんて子どもは見たことないから
絵が出てきて、機能を説明しても「??」

でも、小学生になりすごいと思うのは
国語辞典で調べ始めるんです。
レコードって。

だけど、やっぱり文字だけじゃわからなくて、
今度、どこかで見つけようねと約束して寝ました。

本当にすべてがグルグル。
だからと言って、今風のひねりがあるわけではなく、
何とも言えない絵とリズム感。
これを楽しんでほしいなって思います。

読み聞かせが、結局は音読になっている可能性大。

構わず楽しみたいですね。