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オクラの芽が出ません。
どうやったら、顔を出してくれるのでしょうか・・・
みずいろのマフラー(童心社)
さく:くすのき しげのり
え:松成真理子
定価 1333円(税別)
全36ページ
読み聞かせおすすめ度 ☆☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆☆
実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】
読むのにかかった時間 15分程度
あなたは子どもがいじめられているとき
きちんと対応できますか。
あなたは子どもがいじめられているとき
相手の子にも愛情を注げますか。
~読み聞かせの感想~
主人公のヨースケが転校してきた。たまたま帰り道が一緒だった
シンイチ、ヤスオと仲良くなって
3人組になった。
ヨースケは力が弱かった。
気も弱かった。
だから、当初平等だった3人の関係は
気付いたら言うことの聞くヨースケに変わっていた。
それでもヨースケはいつも僕らと一緒にいた。
いつも通りランドセルを持たせていたら、
ばったりヨースケのお母さんに会った。
お母さんはこの状況に違和感を感じたのだろう。
いつもこうやっているの?
ヨースケは友達だと思ってるのよ。
と諭すように注意した。
でも、お母さんの声は震えていた。
その場でシンイチ、ヤスオはごめんなさいと言い
三人は別れた。
次の日から三人はよそよそしい関係になった。
ヨースケは困っていた。
クリスマスの映画上映会にも姿を見せなかったヨースケを心配し
シンイチとヤスオはヨースケの家の近くまで行くことにした。
ヨースケは神社にお母さんといた。
お参りをしていた。
目立つ水色のマフラーをして。
シンイチとヤスオはマフラーをクラスマスプレゼントだと思った。
それにしても、長く長くお願いごとをしていた。
年が明け、シンイチとヤスオのもとに年賀状が届いた。
年が明けたら、また三人で遊ぶはずだった。
なのに、ヨースケは来なかった。学校に来なかった。
ヨースケのお母さんが入院しているらしい。
そして、ヨースケのお母さんが亡くなった。
どんなに嫌なことをされても泣かなかったヨースケが
水色のマフラーを握りしめて泣いていた。
そしてヨースケの突然の転校が決まった。
シンイチとヤスオはすぐにヨースケの家へ駆けつけた。
そこで、最後の友達同士のやり取り
別れのやり取りをする。
いままでの空白を埋めるかのように
素直に正直に話をした。
そしてヨースケは旅立った。
そして、ヨースケからもらった別れの品を確認すると
そこには、ヨースケと同じ
みずいろのマフラーが入っていた。
ヨースケのお母さんが入院中
ヨースケだけでなく、仲の良い友達の
シンイチとヤスオに作ってくれたのだ。
前半は小学3~4年生くらいからある
集団の中での未熟なやり取り。
個性を強弱だけにしかとらえられず
いじめにつながる構図が描かれている。
それを、たしなめ注意する大人。
そして、そんな子たちにも愛情を注ぐ大人。
それに気づく子供たち。
でも人と人とのつながりは
突然途切れ別れを迎える。
よくありがちなのかもしれないけれど、
人が必ず一度は経験する苦しみを
ギュッと凝縮したような作品です。
私は読み聞かせをしながら涙が溢れました。
それは母だからなのか
友達の気持ちに感情移入したのかいまだにわかりません。
ただ、大切なことを忘れないで生きていきたい、
そう思える作品です。
一度ではなく、2度3度と読み聞かせてあげてほしい作品です。
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