2018年7月7日土曜日

リンゴのたび~父さんとわたしたちがオレゴンにはこんだリンゴのはなし~(小峰書店)

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リンゴのたび(小峰書店)






さく:デボラ・ホプキンソン
え :ナンシー・カーペンター
やく:藤本 朝巳

定価 1500円(税別) 

全34ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 20分程度


~読み聞かせの感想~
実話をもとにしたお話。
これを前もって知っていると
このお話がどれくらいすごいのか
大人でもびっくりしてしまうような場面が
たくさん描かれています。

アイオワ州のセーレムからオレゴン州のミルウオーキーまで
3000キロメートルもの距離を家族で大移動!

当時(1847年)は飛行機も汽車もなかった。
だから移動をするとなると
今とは比べ物にならないほど
労力も決意も必要になります。

主人公の少女デリシャスがこの絵本の語り手です。
両親とたくさんの兄弟で出発したものの、
大きな川に阻まれたり、暴風、砂漠、霜という困難に出会います。

でも、デリシャスが考え行動し、粘り強く立ち向かうことで
家族一丸となって困難を解決していきます。
この活躍っぷりが実に爽快!!

特にデリシャスがこだわったのは
リンゴやモモなどの苗木を置いては行かず、
積んで運んでいくこと。

みんなから馬鹿にされ、嫌な気分になりますが
へこたれず、諦めません。

お父さんのリンゴ木を守ろうとする愛情の深さ
家族がお父さんお母さんを中心に
全員で力を合わせている姿に感動します!
苦難を越えて、リンゴの木を守った。
これが幸せな家族のかたちなのかもしれません。

いつものように、魔法のような出来事はないけれど
普通ではできないようなことを
努力と意志で乗り越えていく家族の姿は
大人でも勉強になります。

年代を問わず、生きるために必要なことを教えてくれる
そんな素敵な読み聞かせ絵本です。 

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