2018年10月18日木曜日

【自分について考える絵本】おんなじほしをみつめて(フレーベル館)【小学校の道徳で使える】

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おんなじほしをみつめて(フレーベル館)


さく:ペイジ・ブリット
え :ショーン・クウォールズ&セリーナ・アルコー
やく:ほむら ひろし

定価 130円(税別) 

全32ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 10分程度


~読み聞かせの感想~
主人公は黒人の男の子と白人の女の子。

スケートボードが得意な男の子と
楽器を持った女の子がすれ違います。

その時には何も感じなかった二人。

しかし、ある時、
スケートボードを懸命に乗りこなす
生き生きとした男の子を女の子は目にします。

その時、自分の今と目の前の相手を比較し
「どうして私は私なのか」
と自分の存在について考えだします。

一方で男の子も女の子の楽器の演奏を聴くことになりました。
奇麗な音色に華やかな世界。
自分にはない世界観に、やはり
「どうして僕は僕なのか」
と問いかけ始めます。

電車の中で出会う二人。
ここから哲学的な描写が強くなり、
たくさんの人種、違う性別、年齢、
ひとりひとりが違う生き方をしていることを
分かりやすく描いています。

そして、夜、
男の子と女の子の目には
大きくて丸い月が写ります。

別々の場所から、同じ月を見つめる。
単純な描写で、よくある光景ですが、
子どもたちにとっては新鮮で、
納得の表情を示しました。

盛り上がる場面はありません。

内容も単純で、力強く惹きつけられるところもありません。

ただ、小さな子でも人との違いや
能力の違いに傷ついたり悩んだりすることもあるでしょう。
そんな時に読んであげたい一冊です。

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